「父」です。
とあるキャラクターの公式Xの代理投稿を仕事として請け負っています。
月1万円で10回ほど投稿するという契約です。
世に代理投稿なんてサービスがあるとは聞いたことがないので、月1万が高いのか安いのかもわかりません。
クライアントから「こんな情報を流してほしい」とか「出演イベントがあるよ」なんて情報提供は皆無です。
投稿する内容は私自身が見つけてこなくてはいけないんです。
日々ネタを探しています。
先日、そのキャラクターの缶バッジを製作したんです。
自費で。
40個も作っちゃいました。
そのうちの半分をXを見てくれている方々にプレゼントしようと思いついたんです。
しかし、私は代理投稿をしているだけの存在なので勝手に企画を実行することはできません。
そこでクライアントに趣旨を説明してOKを貰いました。
で、問題になってくるのが持ち込み企画だという点。
クライアントは予算など取っていないのです。
なので、今回の企画はすべて私の持ち出しで行うことになりました。
バッジの製作費はもちろん、切手や封筒、バッジを保護する緩衝材などを買いそろえます。
合計で5000円強といったところ。
私が費用を持つ代わりに、クライアントは応募用の申し込みフォームをインターネット上に作ってくれることになったんです。
そこには住所氏名などのほかに、キャラクターへのメッセージを書いてもらうようにしました。
そしてバッジプレゼントは先着順となりました。
てっきり私は抽選になるものとばかり思っていました。
20人に達した時点で募集を打ち切るというのです。
ということは、メッセージや意見なども20人分しか集まらないということ。
抽選にしておけば申し込みのあった分だけの意見がもらえるのにね。
もったいない。
この企画はクライアント側から出たものではありません。
なので、余計な仕事を増やしやがって、なんて思われているのかもしれません。
でも、やると決めたからには、何でも利用した方がいいのです。
Xを見ていると、遠方のファンも多いように感じます。
どんな人たちがファンでいてくれているのか、どんなグッズが欲しいのかなど、集められたはずの情報が手に入らないんですよ。
今回のバッジのようなエサがなければ、情報を集めるのって本当に大変なんです。
その辺の感覚がこのクライアントは薄いような気がします。
バッジの製作はXのネタとしてのほか、クライアントへのプレゼンも兼ねています。
鳥居庵ってこんなこともできるんだ、と思ってくれればよいのですが……