「父」です。
次女の合格発表当日のこと。
妻が現地で確認して、私に連絡をくれる手はずとなっていました。
妻が出かけたのが午前8時頃。
学校に合格者番号が貼りだされるのが8時30分だったのですが、正直なにも手につきません。
仕事にも集中できそうもないので、御百度を踏むことにしました。
そして、私はニンテンドースイッチの電源を入れたのです。
訪れたのは、狩りの拠点としているエルガドの地。

そう、モンハンです。
しかし、狩りに行くのではありません。
こんな状態では狩りにも集中できないからです。
私がここにやって来たのは御百度のためです。
目指すのはエルガドの最も高い場所にあるフクズクの巣です。

最初のうちは登るのも大変でしたが、今ではそれほど苦労せずに巣まで登ることができるようになりました。
この巣には幸せの象徴と勝手に思っている白いフクズクのヒナがいるんです。

ヒナにエサをあげることで仲良くなっていきます。
大切な狩りの前にはここを訪れるようにしています。
私は合格を祈りながら、ひたすらヒナにエサをあげ続けました。
そのたびにヒナはハートを出して喜んでくれます。

そうして30分が経過したころ、妻から連絡が入りました。
合格です!
私とヒナの長かった御百度もこれで終わりです。
最後にもう一度、感謝のエサをあげました。

次女が志望校を決めたのが去年の暮れのこと。
その学校は、当時の次女の学力では、ちょっと厳しい感じでした。
しかし、次女はそれ以降も勉強をあまりしていません。
心配しすぎて私の方が不安定になっていました。
ですが、その心配ともオサラバです。
春休みに突入している次女ですが、すでに学校から課題が出されています。
その合間を縫って、次女も連れてフクズクに合格の報告をしに来ようと思います。