「父」です。
午後7時少し前、地元の駅前には多くの車が駐車しています。
どの車にもドライバーが乗っており、何かを待っているようです。
ホームに電車が入ってきました。
電車から次々と高校生が降りてきて、改札を通ってきます。
その後、高校生たちは待っていた車に乗り込み帰路につくのです。
そうです、止まっていた多くの車は我が子のお迎えだったんです。
地元の駅はとても小さく、駅員も常駐していません。
そんな駅ですから駅前の道も狭く、道路わきに多くの車が止まってしまうと通行しにくくなってしまいます。
ハッキリ言って邪魔です。
我が子が小さかった頃は「うちの子が電車通学するようになってもお迎えには来ないぞ」って思ってました。
それから数年。
長女は電車で高校に通っています。
部活が終わってから帰ってくると、辺りはもう真っ暗。
駅から家までの道にはほとんど街灯がありません。
女子高生が一人で歩くには物騒です。
もう心配でたまりません。
結局、迎えに行ってます。
ただし歩きでです。
ウォーキングついでに懐中電灯片手に歩いていきます。
付き合いのいい次女も一緒に歩きます。
本格的に寒くなったら一緒に行かないと言われましたが…
長女は歩きでいいから迎えに来てほしいと言っています。
夜道の一人歩きはやはり不安なんでしょう。
頼りにされるとやはりうれしいもの。
そうして私は今日も駅に向かうのです。