覚悟が見えるダルビッシュ投手のファンへの挨拶と野田首相の施政方針演説の違い | 南国の日の丸レストラン

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思いのままに書いています

昨日、テレビニュースで、ダルビッシュ投手のファンへの挨拶の言葉
を聞いていました。人生には退路を断つ決断をすべき時があります。
一言で言えば、ダルビッシュ投手には、そういう気概や信念、志が感
じられました。あとがどうなろうと、一切の責任を自分で始末する決意
がほとばしり出ていました。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120124-00000134-jij-spo

一方、野田首相が、施政方針演説で、麻生元首相や福田元首相の
演説を引用して、野党に呼びかけて「一緒にやろう」というのを聞いた
時は、胡散臭さや姑息さがプンプンに匂って、うんざりしました。誰か
の入れ知恵か、自分で考えられたのか知りませんが。

もし、それを真摯にお願いするのなら、野党時代に自分たちが何をした
かを明らかにし、反省の弁をたれた上で、政権獲得のベースとなった
マニフェストが、いかにいい加減なものであったかを認め、また、沖縄
普天間問題など、政権奪取後の数々の失政を、しっかり、認めてから
でしょう。そうでないと、いったい、「どの口で言う」という話になります。

マスコミの庇護のもと、ダダをこねる赤子のような行動をしていたのは
どの政党ですか?若い安部元首相も、人のいい福田元首相も、気の
毒なくらいでした。

そんなことどうでもいいと思うのですが、カップラーメンの値段を知らな
かったと麻生元首相に噛みつき、小学校のクラス会じゃるまいし、国会
で、日本のリーダーに対し、漢字テストまでして、国会を空転させたの
は、どの政党だったのですか?
校内いじめのやり方を、いい歳したオジサンが示しているようで、これ
を電波で流すマスコミもマスコミだと、あの時は、うんざりしました。

これこそ、税金の無駄使いというか、世界に対して、恥ずかしいことで
した。いくらなんでも、今の野党は、そんな、子供じみたことはやって
ないでしょう。

政権交代後は、民主党は、いつまでたっても、「前政権時代は、、、」
と、悪いものは、前政権の責任にしていました。ずっと、以前のブログ
で書きましたが、会社再建を託された後継者は、責任を負ったその日
から、前任者のことを、公の場で、言ってはいけないのです。「それ
を言っちゃおしまいよ」というわけです。
まあ、最初から、「それを言う民主党は情けない」と感じていました。
案の定、会社再建は進まないどころか、益々、悪くなっていきました。
麻生政権末期によくなりかけていた景気も後退を余儀なくされました。
その後の株価の動きも、その頃のブログで書いています。振り返って
みると、私の予測は、けっこう、当たっていました。

株価低迷は、その後の大震災と最近のヨーロッパ危機のせいじゃなく、
根本的な要因は、政治不信、政策不信にあるのです。国際公約まで、
いい加減なんですからね。

会社再建が進まないどころか、最初、言っていたことが、何ひとつ実現
しないので、今度は一転して、「自民党さんが言ってたことと同じことを
するのだから、一緒にやりましょう」などと急に言われても、それこそ、
麻生元首相が、昨晩、ニュースで言われていたように、いいとこ取りで、
ボクシングのリングの上でクリンチで、抱きつかれたような感じ、と発言
されていたのはよく判ります。いつもながら、麻生さんらしく、分かり
易く、うまい表現でした。

福田元首相も、人のよさがたたってか、民主党には、いじめに近い
抵抗をされ続けられましたよね。「あの頃を思い出すと、ずいぶん、ひど
いことを言われ、えらい目に逢いました」 これが今日のヤフーニュース
で見た福田元首相のコメント。
そんなことは、なにもなかったかのように、立場が変わると臆面もなく、
福田さんの演説を引用し、野党にラブコールでは、福田さんも調子が
狂うはずです。人のいい福田さんですから、怒りを外に出さずに、施政
方針演説を、ちらっと批判気味にテレビで言われていました。

どなたのコメントか忘れましたが、「よくもまあヌケヌケと」という言葉が、
JUST TO THE POINT(ずばり的を射てる)かもしれません。

「不退転の決意」などと言葉で言われても、状況も前提も経緯も違う
数年前のことを引用するようでは、ダルビッシュ投手の覚悟の足元に
も及びません。

投手党首では、これだけ言うことが違うのですかね。(笑い)

百年に一度の未曾有の不況と言われながら、世界の景気回復の
先頭を切っていた日本の麻生政権を倒し、マスコミの絶大なる援護
射撃、政権打倒報道を背にしたとはいえ、民主党は、曲りなりにも、
国民の信を得たわけですから、そろそろ、もう少しなんとかという思い
もしていたのですが、「こりゃ、やっぱり、だめだ」と、昨日は、あきれ
返りました。民主党の本質は何も変わっていないようです。

ダルビッシュ党首なら、「すみません。やっぱりダメでした。」と潔く、
力不足を認め、一旦、身を引いて、鍛錬し直して、次のチャンスを
待つでしょう。

責任転嫁、他力本願、自画自賛が、いつまでも、垣間見れる限り、
「不退転の決意」とか言う言葉は、私には、虚ろにしか聞こえません。
(だれもほめてくれないから、自画自賛ばかりやる元首相も、最近、
おられました)

信念、責任感が希薄だと、美辞麗句を並べたところで、「なんだか
おかしいよ」と思えてくるのです。

よく考えたら、大和魂を思い起こさせてくれたダルビッシュ投手は、
父親がイラン人でしたね。ここ最近の日本の首相は、大和魂に欠け
た人が多いように感じます。気のせいですかね?

小泉元首相は、なんやかやと言っても、この点では、信念の人でした。
まだ、人気があるはずなのに、マスコミのおだてに乗らず、引退後は、
なかなか、目立ったところに出てきませんね。ここが潔いのです。
出処進退がはっきりしているのです。

一方、まったく人気がないのに、すぐにテレビに出てきたがる元首相も
おられます。多くの人が、もう、見たくもないのでしょうがね。

この方は、リーマンショック後の世界不況の真っ只中、「日本に自殺者
が多いのは、日本の政治が悪いからだ」と党首討論で、鬼の首をとった
ように、というか、他人事のように、大声で叫んでおられました。あの
百年に一度の最悪期と比較しても、今、日本人の自殺者の数は、そん
なに、減っていません。そのかたの論法でいけば、今の日本の政治は、
もっと、悪くなっているということになりませんかね。

いろいろ、ものの考え方の違いはあっていいと思うのですが、昨日の
テレビニュース2件は、私にとっては、際立って、まったく別のレベル
のものに見えたので、私の個人的な意見を書きました。

「目は口ほどにものを言う」という諺がありますが、ダルビッシュ投手は、
目つきが違いました。万が一、失敗しても、同氏は、言い訳など、絶対
にしません。そういう顔つきです。
つい、この間まで、高校生だったはずなのに、テレビで写った同氏の
背中には、志、信念、俺の夢 と書いてあったように、私の目には映り
ました。本来の日本人の男の背中でしたね。

*参考資料  日本株の推移

  http://ecodb.net/other/nikkei225.html

「政権交代か景気後退か」を叫ぶ麻生政権が倒れ、民主党政権になった
のは、2009年9月です。
国民は、おいしそうな言葉に乗って、政権交代のほうを選んだのです。
定額給付金やエコポイント制度などの即効薬で、せっかく、株価も回復し、
世界景気回復のリード役を果たしかけていたのに、その後は、ご覧の通り。
今さら、「日本の景気がさっぱり」「どうしてくれる」と文句は言えませんね。