繊維生地が梱包用ガムテープに使われていることなど、
バンドンにある日系のメーカーAICHITEX (本社愛知県)
のみなさんに出会う前は、それまで、イトヘン世界に34
年間もいたのに、知りませんでした。
一度、工場も見学させていただきましたが、包帯用の
ガーゼのような薄い生地を、糸を縦横に並べて、織って
いくわけで、普通の衣料用途の生地を作るのと違って、
また、別の難しさがあることだけは、素人の私にも、すぐ
に、分かりました。
それはそれは、繊細な織物を作られるわけです。
絹こし豆腐のようにデリケートな織物です。下手に扱え
ば、ゆがんでくだけてしまうような繊細な織物です。
織物のどこをとっても、縦横が均一で、出来上がった
ガムテープを手で、裂く時に、力を入れなくても、簡単に、
まっすぐに、切り裂けるものでないといけないはずです。
その後、いろいろと同社の方に、話をお聞きする機会が
あったのですが、私が考えた以上に、品質管理面のご
苦労があるようでした。そういうご苦労を乗り越えて、こ
のバンドンで、日本品質並みの生布を作り、成功されて
いるのは素晴らしいことです。
私が、鳥元にいる楽しみの一つは、今まで、知らなかった
分野の方々と、こうして、幅広い交流ができ、新しいこと
を、学ばせていただけることです。
これは、逆に、日本にいては、できないことです。
現在、AICHITEX社を運営されている長坂
さん。(向かって右)
結婚記念日に来イされた奥様と息子さんと、
鳥元で、水いらずの夕食を楽しまれました。
家族みな友達のような雰囲気がよかったです。