インドネシア政治の安定 | 南国の日の丸レストラン

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思いのままに書いています

昨日4月9日は、国会議員の総選挙が行われました。結果は、おおかたの

予想通り、現大統領 スシロ バンバン ユドヨノ 氏率いる民主党が、勝利

を収めたと報道されています。


長期政権だったスハルト政権が、1997年に倒れて以来、ころころと大統領

が入れ代わり、まだ、政治的にも経済的にも不安定な中、ダークホース的な

形で、表舞台に出てきたのが現大統領です。日本の小泉元首相誕生の時代

背景に似た感じがあります。 ( 日本も、名前を覚えきれないほど、首相が

代わりました。)


軍部出身ですが、政治的には強いうしろ盾をもたない(もともと弱小派閥)の

現大統領が、ここへきて、安定化の方向を見せている点でも、それなりに

ずっと安定し、世の中真っ暗闇の時代から景気回復を果たした日本の小泉

時代の再来を彷彿させるものがあります。


四面楚歌の中、抵抗勢力をバネに、国民の声を集めて、力をつけてくる過程

も似ています。また、アジアの新しい指導者として、海外での人気が高い点

でも、小泉元首相に似ています。


アメリカのオバマ大統領は、少年時代を、インドネシアで、過ごしており、

インドネシア大統領に、使い慣れたインドネシア語で語りかけたなどの話も

伝わっています。中東のイスラム世界対策が課題のアメリカにとって、地理

的にも、文化的にも、インドネシアは、その橋渡しとなるポジションにあり、

当然、オバマ大統領が率いるアメリカはインドネシアへの関与度を高める

ことになり、それが、インドネシアの景気回復を早めることになると期待したい

ところです。


とは言っても、アメリカは、やはり、WESTERNです。


インドネシアで、WESTERN とEASTERNの橋渡しができるはまり役は、歴史的

にも文化的にも、関わりの深い日本です。


インドネシアの政治、経済、文化、教育の中枢には、多くの親日派がいます。


技術の日本と資源のインドネシアが、手を携えて、世界景気回復の先導役に

なって欲しいものです。


本日、一進一退ながらも、日経平均も9000円台乗せ真近。


本当に景気回復を願っているのなら、へ理屈は言わず、景気回復に水をかける

ようなことは言わず、余裕のある方は、定額給付金は ぱっと使って欲しいもの

です。

さすがに「もらう、もらわない。」「使う。使わない。」というようなくだらない論調は

なくなったようです。


景気は気から。

まずは、かすかなプラスからでも、気分は好転するものだと思います。