私は寝相の態度がデカイ。

寝ている間に大の字になってしまう。


そして、眠りの扉を開ける正にその時

体がビクッとなることがある。

これは特に疲れている時になりやすい。


この二つの相乗効果により、私は失態を犯した。


民宿の障子を破ってしまった。


その日私は縄文杉トレッキングを終え、

睡魔との激戦を耐えながら外交官 黒田氏を応援し

やっと眠りについた。


疲れていた。疲れすぎていた。


自分の寝相は把握していたから

なるべく障子に近づかないよう眠った。


でも駄目だった。


確かにその日のビクっぷりには

自分でも目を覚ましてしまった程だった。


左足の親指が障子を突き破った感覚がして

慌てて起き上がった。


障子に穴が・・・。


これは夢か現実か・・・。


どちらにしても今は夜中

何の対応も取れない。


私は睡魔に身を任せた。




翌朝、朝ごはんを食べながら思い出した。


なんか障子破った記憶が・・・。


部屋に戻ると現実だった。




宿の人に事実を伝え謝った。


宿の方は へっ!?と驚いた後、

「大丈夫ですよ。」

と言ってくれた。


明らかに新年に新しく張り替えたであろう綺麗な障子。

本当にすみません。


許してくれてありがとうございます。



島の人は本当に寛大だ。



torifreeのいざ出陣!!-110226_075225.jpg

その後 雨も止み、

いたるところで水を手に入れ

無事 縄文杉にもたどり着き

日が暮れる前に下山できた。


ヤクシカもサルも見れた。

山にはもののけが溢れていた。


そして何より、隊長 緒方拳は凄かった。


我々隊員が四肢を駆使して必死に登り降りする中

彼は悠々と傘をさしたまま

トントンと山肌を撫でる様に歩を進める。


話を聞くと昨日も縄文杉までガイドをしたそうだ。


恐れ入ります。




帰りの車、あれ程の強敵で有った山道も

疲れきった我々の睡魔の前では成す術無し。


4人共々、首が飛んで行きそうな揺れにも負けず

堂々と宿まで眠りきった。

無論 酔う暇など無かった。




そんな我等を宿まで運んでくれたのは

もちろん 隊長 緒方拳である。


本当にありがとうございました。




縄文杉↓
torifreeのいざ出陣!!-縄文杉

ウィルソン株↓

torifreeのいざ出陣!!-ウィルソン株


隊長↓
torifreeのいざ出陣!!-隊長

24日 6:10

時は来た。

縄文杉に向けて出陣で有る。


ご飯も食べた。

トイレも行った。

懐中電灯、雨具、登山用スパッツも着用し、

非常食のチョコもポッケに入っている。


準備は万端。と言いたいところだが

が無い。


いや、水は有った。

500mlは持参してくださいと言われ持って来ていた。


ただ、胃液の逆流に抵抗する為

全て飲んでしまっただけだ。


でも私は心配はしていなかった。

なぜなら「沢や湧き水は豊富にあります。」

と聞いていたから。



・・・歩き始めて30分。

またもや自然が牙をむいた。


普段なら飲める水場が昨日からの豪雨により

ただの雨水場に成り下がってしまっているのだ。


大阪出身の私では

この水でも遥かに淀川の水よりマシでは?

と思うのだが、緒方拳は許さない。


「今日のこれは山の水じゃない。

ただの雨水。

もうちょっと上に行けば大丈夫だよ。」


隊長は隊員の体まで管理してくれている(ノДT)



隊長の言うことは絶対である!!




・・・歩き始めて1時間。

水場はまだ無い。


いくら体の周りを湿度90%の外気が包んでくれていようとも

さすがに喉が渇いてきた。


休憩の際、私は頼んだ。

「水場が有れば、教えてください。」


そして幼馴染から一口貰った。





・・・歩き始めて1時間半。

どこぞのCMで

体は1%の水分を失うだけで運動能力がすこぶる落ちる

とかいってたっけな。


では私の運動能力もすこぶるぶる落ちていることだろう。


私は思わず言った。

「先生!あの水は飲めますか!!!」


もはや運動能力どころではない。

勝手なあだ名を心の中で付けたばかりにガイドさんの名前もど忘れし、

挙句に焦りすぎて 先生! と言う始末。



思考能力もダダ下がりである。



緒方拳は言った。

「あっ、そろそろ大丈夫でしょう。」


さすがは島の使者。

何一つ動じていない。

やはり隊長の大きさは尊敬に値する。



旅の恥は掻き捨てだ。