さてさて、イラチな私がバスに飛び乗ってから
なかなかのお時間が過ぎたころ
「次は乳頭温泉入り口」
という電光掲示板が!!
うおっ!!!
降ります!!!
と張り切ってピンポンをポチッとな。
しかし、あらら・・・意外に降りる人が少ないのね。。。
降りる際にバスの運転手さんに訪ねた
「鶴の湯にはどっち方向に歩けばいいですか??」
・・・。
ん?聞こえなかったかな??
この沈黙は何じゃ???
もう一度聞きかけた時に運転手さんがその重い口を開いた。
「鶴の湯にはこの一個前で下りて
バスを乗り換えないと駄目だよ。」
まじすかっ・・・。
だって、一個前のバス停っつったって
かなりの距離有ったで!?
「でもでも、ここ乳頭温泉入り口なんだし
頑張れば歩いてもいけますよね??」
「・・・。
まぁ、歩けないことは無いけど、遠いよ。」
ちーん。。。
頭の中は真っ白だったが
バス内の他のお客さんの目が冷たい。
はい、とりあえず降ります。
ぷっぷー。
バスは軽快に去っていった。
私を残して。
とりあえず歩くしかない。
もはやどこにも道は無いのだ。
私の後にのみ道は出来るのだ!!!
とりあえずこっちって運転手さんいってたよな。。。
進む道の入り口でちょうど工事をしていた。
工事現場のガードマンのお兄さんに念のため再度聞いた。
「鶴の湯ってこっちでいいんですよね?」
「・・・。
歩いてですか?」
歩いてだよ!!
そんなに無理なの!?
土地の者みんなが驚くほど!?
「こっちで有ってるんですが・・・
最近熊が出たので・・・」
KUMA?
くま?
熊っ!?
どう考えたって無理やん。
完全にちょっとそこまでの格好やのに、
どうやって熊と戦えばいいねんっ!!
熊除けの鐘も
熊退治の唐辛子スプレーも
チャック仕込の技も持ってないよ!!
あそこにある軽トラで送ってよぉ~。
熊に喰われた私を想像して!!
あの時どうして止めなかったんですか!って
マスコミに攻められる自分を想像して!!
リアルに想像してっ!!!
と、あらん限りの念力を使ったけどお兄さんには伝わらなかったらしい。
「気をつけてください。」
と あっさり話を切り上げられてしまった。
でもここで返っては女が廃る!!
私の後に道は出来る!!
「はい、気をつけます・・・」
私は山道に歩みを進めたのでした。