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「土曜日中央線生活」渋谷橙です。

毎週土曜日の夜に阿佐ヶ谷に通い始めて
早4ヶ月がたとうとしています。
イネルという小さなカフェで働いていることは
何度かこのブログでふれてきました。

それまであまり馴染みのなかった街と
近づき握手をし息をする。
生きていくことを実感します。

阿佐ヶ谷イネルでは
音楽をたくさん聴きます。
macに入っている膨大な楽曲から
好きな音を店内に流すのです。
異国のメロディや数十年前のギターの爪弾き
知らなかった音は湧水から河になり
街の記憶と結び付いて
わたしに鼻歌を覚えさせるのです。

そして新しく馴染みになった街では
幸福につながるような出会いや会話が
そこかしこに待ち受けています。
帰り道には
出会いとすれ違いの欠片のような
魂うつろう居酒屋がいくつも軒を連ね
わたしはひとり
疲れを癒す方法を考えながら
電車に乗って乗り換えて乗って
眠らないように家路を辿るのです。