沸きあげ保温-090812_1909~01.jpg

 
「一昨日から夏休み」渋谷橙です。

下北沢で酒を飲んでおりました。
下北沢のことを書こうとすると
たくさんの思いが駆け巡り
時にロマンスカーのように踏切のわたしを揺らしていきます。

ひとことで言えば
ふらふらする街です。
ふらふらして
通りすがりの骨董屋で何か古いものをひとつ買って
珈琲を飲みたくなって
でも飲まなくて
レコードを買って満足して
ビニール袋を揺らして帰る街です。

ゆらゆらふらふら
させてくれる街です。

東京にいて
演劇をしていると
きっといつかは下北沢に足を踏み入れるでしょう。
きっと下北沢から遠ざかる日も来るでしょう。
街は生活と人生を比較します。
わたしは揺れに揺れながら
来る日も来る日も
下北沢を歩いていくのでしょう。

帰りの電車では奇抜な格好の女性が
ただじっと窓の外を見つめています。
わたしの奇抜な考えは窓には映りません。