大場つぐみ・小畑健 『バクマン。』 17ページ「バトルと模写」 | 私の耳は底ぢから

大場つぐみ・小畑健 『バクマン。』 17ページ「バトルと模写」

週刊少年ジャンプ2009年02号(42巻02号)

17ページ「バトルと模写」


やってくれましたね、プランナーさん…
よくわたしの憩いのひとときを見事に打ち砕いてくれました…
吉峰さんがなぜか萌えキャラになってますが…あなたたちが転生させたんですか?
どういう意図かは知りませんが、これはちょっと意外でしたよ…
それにしても、地味な吉峰さんといちゃいちゃする前にイメチェンしてしまうとは…
入嶋さんには残念でしたが、わたしはもっとでしょうか…

はじめてですよ…
このわたしをここまでコケにしたおバカさん達は……
まさかこんな結果になろうとは思いませんでした…

ゆ…
ゆるさん…

ぜったいゆるさんぞ(略)


今日、2008年12月8日はバクマン暦でいうところの秋人が自宅謹慎を食らった記念すべき日です。しかし、漫画のほうは半年ほど時間が早く経過しており、主人公二人は王道作品の研究に余念がありません。一方エイジくんは早々に連載をゲット。ラストは意図したものと全然違う原稿をつかまされた服部さんと雄二郎さんが、別々の場所で「何やってんの!」とハモって終了。


背景ネタ、細かい意見。


・冒頭の見吉さんのスパッツが、トーンの貼り忘れによって何もはいてないように見える。騎乗位のシーンとかどうなんだ。


・バトル描写の向上のため、ドラゴンボール、ナルト、ブリーチを模写する最高。確かにドラゴンボールは面白いし、完全版が発売されて以来ものすごいブームだが、そろそろジャンプはこの作品から離れるべきだと思う。過去の名作よりも、新人の作品を優先するのがジャンプの伝統だからだ。どんどん過去の伝統をぶっ壊していってほしい。干支をふたまわりもして感性の鈍った私は、とめはね、コンシェルジュ、ベルセルクといったほのぼの萌え漫画しか読めなくなってしまった。そういう私にとってつまらないと思える作品をもっと増やさなければならない。いつまでもドラゴンボールやマサルさんを教科書にしているような人間に、斬新な漫画が描けるとは思えない。「バクマン。」がまことに新しい新人を発掘する起爆剤になってくれれば個人的にはうれしいが。


・最高が石ノ森章太郎や原哲夫に対して「先生」と敬称をつけるのは殊勝な心がけだが、故人に対して「先生」は丁寧すぎる気がする。まあ高校生なんだからその辺は気にしない。


・未成年がエロいゲームに出演というのはあり得ないので、大場先生のジョークのようなものだと思いたい。


・見吉さんは空手はもうやってないのか。私には夢がないなあと語るシーンは可愛かった。でも、経験者が過剰に暴力をふるうのは良くないと思う。あと、体育座りの姿勢が体調の悪いヤンキーみたいでよくないと思う。文化系の岩瀬さんの姿勢のほうがしゃんとしていたのはどうなんだ。


・21歳のアシスタントが「青春少年マガジン」の小野新二に見える。33歳の中井さんがキン肉マンの作者の中井義則に見える。和月伸宏にも見える。今後この二人が一般人的な立ち位置で漫画家の仕事を紹介していくのか。


・二人の編集者が「何やってんの!」と叫ぶ構図が全く同じなのが面白かった。ご丁寧に、二つのマンガの主人公のキャラクターデザインまでよく似ている。状況としては、雄二郎のほうが事故につながる可能性があってやばいわけだが、次回どうなるか。



今週のジャンプ感想。


・「アスクレピオス」……テイキットイージー。


・「スケットダンス」……八木ちゃんに抱かれたい。


・「こち亀」……「おはヨーグルト」というフレーズに、往年の盟友である小林よしのりへの愛を感じた。


・「ネウロ」……焼き鳥食べたい。


・「銀魂」……新八の「僕たちのほうが絶対お通ちゃんを愛してる」みたいな主張は生々しい。

以上。