河合克敏『とめはねっ! -鈴里高校書道部- 3』
- とめはねっ! 3 (3) (ヤングサンデーコミックス)/河合 克敏
- ¥540
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二巻は、作者の高校生に対する認識に違和感があって、あまりよろしくなかった(いまどきの女子高生でもピンクレディーぐらい知ってるだろ)。
しかし三巻では、鵠沼学園との合同合宿において、三浦先生から直接薫陶を授かるというイベントが出てくるため、物語に動きが出てきた。「部活動で書道をするとはどういうことか」という問いを軸に、「書道」「部活」「青春」というテーマが自然に溶け合っていると思う。
縁の「望月さんに思いを伝えたい」という動機付けがより克明になり、ラブ米にエンジンがかかってきたのも良い。シンプルながら、恋愛相関図がまとまってきた。
書道とラブ米の並存のさせ方が大変にうまい。単行本が面白かったので久しぶりに本誌も買ったが、やはり面白かった。休載は多いが、これからも気長に待つ。
以上。