俺の記録 7


ここからが忙しくなってきた頃


本部の副会長のとこの若頭補佐ともなると


身体も心も忙しかった


まあ上手いことサボるのはサボったけど  笑


それでも毎日事務所にはすこしでも顔を出した


もちろん当番(24時間事務所にいること)もある


あと苦労したのは年上の平の若い衆が多かったこと


命令系統は親分→若頭→若頭補佐となる


その後に平の若い衆に伝達となるから


やっぱり年上の人には最初の頃には命令しにくい


まあ慣れてきたらそうでもなかったが


慣れるまでがたいへん💦


若頭補佐になった時


最初に付いた兄貴分と会った


兄貴はもう本部の直参(若い衆)となっていて


俺はもう別の組に居ていた


補佐になったこと報告したら大変喜んでくれた


俺を初めに育ててくれた兄貴


喫茶店で俺の後に入ってきた若い衆かな


何人かはびらかせてビシッとさせていた


当時その兄貴は「ミナミの帝王」と呼ばれるぐらい


ミナミのデートクラブを大きくやっていた


後にパクられて週刊誌には凄く大きく出たもんや


上の子から下まで凄いええカッコしていたかな


俺に補佐就任おめでとうと言って財布から


10万の束を3つくれた


「兄貴放免ちゃいまっせ」


そない言うたら俺の舎弟が出世したんや


当たり前のことやんけ


そう言うて


男が1回出したもん引っ込めさすな


ありがたく受け取った


この時が兄貴がパクられる前に会った時となったけど…


ええ兄貴やった


なんせ14歳にも満たない俺にとっては


ほんまにカッコええ兄貴やったらな


パクられてバラバラになったけど


やっぱりこの兄貴は才覚があった


金儲けは抜群やったな


色んな意味で目立つことの好きなひとやった


後年は可哀想な生活で亡くなりはったけど


亡くなる前(もうお互い引退していたが)まで付き合いしていた


俺にとっては最初に極道のイロハを教えてくれた人


賛否両論ある人やったけど


俺にはええ思い出の人やったかな



続きは補佐時代の仕事なんかを書かせてもらいます



それではまた