今日は啓蟄。鳥も人も春の息吹に誘われて体内の虫が騒ぎ出す。林道を登っていくと、ミソサザイが出て来て客引きよろしく頻りに鳴く。この老夫婦をよほどの上客と見たに違いない、先導されるままに付いて行くと、茂みに入ったところで・・
突如、ここだよと言ったかと思うと・・
その場で飛んだり跳ねたり。そこに完成したばかりの巣があるようだ。ミソサザイは11㎝の小躯ながら一夫多妻。繁殖期になると雄が巣を作って雌を誘い込む。そんな巣を何か所か作るのだそうだ。
恐らくは巣が完成して初めてのさえずりと羽ばたき。求愛ディスプレーだ。おいおい、誰に向かって求愛してる?雌が近くにいるのかと思って見回してみたが、それはなかった。
チリりりりのさえずりは50m先にも届くほどの大音響で鳴り渡る。熊の耳に飛び込んで相手を倒すほど、ミソサザイの鳴き声は威力があるそうだから、少々離れていても雌に届くはずだ。
2、3日後にはどんな伴侶に巡り合えたのだろうか。
雄「な~んだ、若いツバメを掴み損ねて、またこの老いぼれのところに戻って来たのかい」
撮影場所 神奈川県(2021年3 月) 撮影 S・植木












