カラスは知能が高く、言葉を巧みに操る。41以上の言語を持つと言われるが、これは他の鳥の真似できないところだろう。カラスは昔は白かった。それが現在の姿になったのはカラスの優れた言語能力のせいだと言うから、先のことは分からない。
カラスが仲間と協力して新参者を追っ払う、よく見る光景だ。
(北極圏からの遠来のケアシノスリをカラスが追う)
とくに縄張を荒らすものには相手かまわず、時にはクマタカさえ追撃するが、その場合でも相手は滅多なことで反撃しないと知っている。
カラスは得意の意思伝達能力を駆使して、時にこれが鳥の世界かと見まがう小宇宙を作り出す。
(カラスとマガン)
強風を利用して風乗りに興じるマガン。
これを遠くで見ていたカラスが何か口に咥えてマガンに近付く。何と愉快な連中だ。せめて手土産でも持参して友達になろう、と考えたか。それにしては拶代わりのプレゼントが些か見すぼらしすぎるのでは、とマガン。
(カラスとオオワシ)
オオワシは毎朝大木の頂上付近に長時間止まっている。その理由が摩訶不思議、俄かに信じ難いことなのだが・・
まずやって来たのはトビ。オオワシは当てが外れたのか、トビを寄せ付けない。
暫く経った9時半、カラスの来客だ。オオワシに背後を見せて大丈夫?意外にも、カラスは古くからの友達のように振る舞う。

カラスが去って急に空腹を覚えたのだろう、12時過ぎになってやっと狩りに出て行った。
時に口は災いの元。ギリシャ神話では・・カラスがゼウスの息子アポロンに彼の妻コロニスが密通していると知らせた。怒ったアポロンがコロニスを射抜いてしまう。死ぬ間際コロニスが「あなたの腹の子を産んで死にたかった」と述べたのを聴いたアポロン、自分の間違いを悟り、怒りのあまり白かったカラスを漆黒に、美声をあの耳障りな声に変え、永久にコロニスの喪に服させることにした、と言う。
撮影場所 茨城県・涸沼(2019年2月)など 撮影 S・植木















