雄1羽に雌数羽の群れ。春はすぐそこまでやって来ているようで、膨らんだ花芽をウソが食べている。
ウソは学問の神、天神様の使いと崇められる一方、桜や桃の花芽を食い荒らす害鳥と呼んで嫌われる。裏と表でこれほど極端に評価が割れる鳥も珍しい。
下膨れの体型からウソの雄は精力絶倫、雌は豊穣多産を連想させるが、案に相違してオスの生殖器官は体重比0.3%、判明している鳥の中で最低なのだそうだ。この比率は鳥の生殖能力だけでなく、一夫一妻から乱婚まで、繁殖期の婚姻形態にも密接に関連していると言い、ウソは勿論一夫一妻、不倫が常態化しているその中でも一番の貞操堅固型。そのこと自体は悪くはないのだが、種の保存を第一命題とする鳥類の一員としては、、何ともつましい夫婦関係ではある。
(雌)
そんなウソたち、早戸川の山桜で存分に胃袋を満たし、せめて食生活くらい豊かに送ってほしい。誰も文句は言わないだろうから。
撮影場所 神奈川県・早戸川林道(2020年1月) 撮影 S・植木





