ボロ部屋、安普請という話は散々してきたが、一番問題なのは、リスニングポイント左右側面の壁が弱く、中低域がボンつくことである。
そこで、左右に定在波パネルを置いて対処していたのだが、吸音力が強すぎたり、パネルの高さがあるため、対向面にも影響があることがわかり、撤去して、AVAAに吸音を任せるようにした。
今回ニアフィールド配置としたら、スピーカーから出る音については、つながりがよくなったり一定のメリットがあるものの、後方展開が安定しなかったり、リスニングポイントでの位相的違和感が復活するなど、新たな問題が発生した。
スピーカーセッティングからやり直して、一定の解決を見たが、もう少し詰めたい感じもある。
そこで、左右の壁面にサイドパネルを裏返したものを追加投入することにした。
クローゼットに突っ込んでおいたパネルを再度取り出す。
こんな感じである。
位置は聴感で低域が安定する部分を見つけた。とはいえ、この位置が弱いのは以前からわかっており、ヤマハのパネルを使って、パネルの使用枚数を減らせないか試行錯誤していたことがあり、その時、この部分が低域の安定にプラスになることがわかっていたのだ。
早くケアすればよかったのだが、ネットワーク周りの対策など、やることが多すぎて後回しになっていたのだ。
ここにAVAAを置いたらどうなるかとも思うが、7.5畳の部屋にAVAAが6本とか、どう見ても異常だし、干渉してハウリングが起きそうなので、さすがに考えないことにするが、どこまでこの部屋の糞っぷりは底なしなのか。
ただ、これだとサイドパネルの面積が増えたような感じで、広がり感が強調される時もあり、やはり、スピーカーセッティングのさらなる見直しを行った。
結局、ME1TXはニアフィールドでは使うことができず、以前のセッティングに近い位置まで戻った。
パネルやAVAAの効力が有効なエリアとのバランスでスピーカーの位置が決まる部分を超えていくことは難しい。
サイドパネルとセンターパネルは一定の距離でお互いの相関を持たせることが必要に見える。また、リスニングポイントから見てスピーカーのフロントバッフルの外側(壁側と対面するエンクロージャー側面)はスピーカーパネルの内側に入らないと効果が出ないように聞こえる。今回はサイドとセンターの距離が離れすぎでコントロールが困難なことと、リスニングポイント左右側面の壁が相応の音圧で共振しているのが後方展開が不安定な原因と思われる。
同社のサイトでは両パネルの距離が離れた事例も見受けられるが、広角レンズのマジックなのか、ほかの使いこなし手法があるのかは不明である。
ニアフィールドをしたければそれ用のモニターを買いましょう。先日のPSIAUDIOのニアフィールドモニターは確かに近接しても違和感がないし、むしろ遠くで聞くと違和感があったくらい。


