多点測定をするともう一点測定に戻れない感じ。
エネルギーバランス的に中低域が安定するし、顔を動かしたときに変な位相的違和感を感じない。
手間だけど5点の測定はした方がいい。
さて、Optimizerのページを開いて、Excursion curveを開く。
初期値だと+7.5㏈、-11.5㏈になっているようだが、これを+9㏈、-13㏈にする。
1.5㏈拡大させるわけだ。状況にもよるが、グラフで凹んでいるところはその分持ち上がり、凸の部分はその分下がるわけだ。
うちは100Hzや200ヘルツ辺りが凹んでおり、これで高域が浮かび上がり、パネルのキャラと重なって嫌な音が出ることが分かったので、凹んでいる部分を持ち上げたいわけだ。
初期値の+7.5㏈(+、-を押すと0.5㏈ずつ動く。)
+9㏈にしたところ。
凹んでいるところが全て1.5㏈上がるわけではないが、やってみるとより凸凹が減っている。薄い中低域の問題はある程度改善されているようだ。
次に、+10㏈、-15㏈にしてみたが、いい感じ。クリップする感じはない。+13㏈も確認したが、我が家のシステムならこの程度でも大丈夫そう。アンプが極端な小出力だと何かありそうだ。大音量で鳴らさないから小出力アンプでよいという考え方もあるが、程度問題で、大音量で鳴らさなくとも、低能率スピーカーに音場補正をかけるのならある程度のパワーが必要という考え方もある。
F特を見ても大して変わっていないが、聴感上は中低域方向のふわふわとした感じが減って安定している半面、ゲインを上げると解像度が少し甘くなった部分も見え隠れする感じでもある。
また測定位置を改めて既設の位置から前後させたのだが、既設の位置で十分なことを再確認した。ただ、測定点が増えると明らかにアプリを動かすパソコンへの負荷が高くなる。処理時間は長くなるし、ファンが良く回り熱を持つ。
最近、暇を持て余しているC214だが、C214を用いた状態で、多点測定をすることにした。測定後、ファイルのコピーを作り、コピーに対して、Excursion curveを拡大させたものを用いてみる。
C214の感度は0㏈とし、リスニングポイントコーナーに押し付けた状態で測定する。
鳴らしてみる。悪くない。C214を使用した時の位相的違和感が激減した。
多点測定と一点測定の比較の時に感じたものと似ている。音の立ち上がりはこちらの方が自然だと思う。
定位の少し高域が強めなピンポイント感は無くなったが、音場の位置による密度のばらつきなども改善されているように思える。
今度は5点測定にセンターの少し上で測定をして6点測定にする。
6点だとCustom設定を選ぶ。項目を6点設定すれば後の操作方法は同じである。
ただし、各測定点のweightingを、少し変更する。センターを主として測定するのだが、センターを8、フロントを2、あとは全て1でweightingを変更する。
5点測定だとセンターが8、フロントが2、あとはすべて1がデフォになっていた。同じ比率にしたわけだ。(上記画像は操作途中なので7になっている)
この比率を変えると音が変わるが、彫りが浅くなったり、なかなか手間な感じで5点測定の比率を踏襲したほうがよさそう。
音質傾向は先ほどの設定と同じ感じ。