小5長男カイは、3歳から発達障害のうち自閉症スペクトラムと診断を受けています。
未就学児のうちは、周りの子とコミュニケーションが取れず、保育園でポツンとしていました。こだわりが強く、集団行動を取るのが難しく、運動会でも学年で1人お遊戯をせず棒立ちになっていたり。5歳になる前日までオムツだったり。保育園では加配がついていましたし、療育も月に6回くらい通っていました。(正社員でしたが、6歳までは時短勤務ができたので療育に通えたのです)
小学生に入ってから、徐々に年齢とともに周りの子と遊べるようになってきましたが、発達検査を
定期的に受けていると、やはり今でも著しく数値が低い特性があります。ワーキングメモリが低く、耳で聞いた情報を短期記憶する能力は、無作為に児童を発達検査した場合、100人中100人目だそう。これは小学校の集団授業についていくのが難しいことを意味しています。実際、算数の授業はついていけず、支援級クラスに行って個別指導を受けています。そんなわけでカイは発達障害があることはほぼ既定です。しかしながら、本人にはその事実は知らせていません。
そんなカイにこの前聞かれました。
『ハッタツ病ってどんな病気?』
私『え。白血病のことかな?』
『違う、ハッタツ病』
私『発達障害のことかな?』
『そう』
私『お友達の気持ちがわからなかったり、皆ができることができない病気だよ』(かなりぼかした説明です)
『そうなんだ』と、どこか納得したような様子。
私『なんで?』
『俺のクラスに発達障害の子がいるんだよ』
私『え?(ドキドキ、もしかして自分のこと?)、なんて名前の子なの?』
すると、カイはちょっと考えて言いました。
『名前は言えない。言ったらかわいそうだから。』
なんと発達障害であると疑われるる子に気をつかっている!ワガママ放題のカイがクラスメイトに思いやりをもっている。これは発見でした。
しかしね、カイよ。君も発達障害なのだよ。母はいつそれをどのように君に伝えたらよいのだろう。しかも、発達障害は隠さなきゃいけないくらいかわいそうな病気だと思っている障害に自分も生まれつきそうだと知ったらショックだろうな。。。