入院生活が始まり、足の激痛でトイレに行くのもままならい。
毎度毎度、看護師さんに付き添ってもらって
30分ぐらいかかる。
看護師さんも尿瓶でしてくれと言ってくる始末。
ほぼ寝たきり状態の日々が続くなか、
ちらほらお見舞いに来てくれるようになった。
同級生達から嫌われてるとおもい
孤独を感じてた俺にはすごく嬉しかった。
まだ仲良くしてくる人はいるんだと
入院中のエピソードはいろいろある。
ある日、先輩がエロ本を差し入れしてくれた。
トイレも一人で行けない俺はエロ本を手にもとれず、横目で眺めるだけ
そんな時に顧問の先生が見舞いにきた。
開口一番、エロ本を見つけて
バカ者が。
それだけ言い残し、帰っていった。
言い訳するチャンスすらない。
中学生らしい、甘酸っぱい記憶。