皆さんこんにちわ、こんばんわ

白い鳥の馬券師です。

 

日本時間26日21時頃から27日の3時頃までサウジアラビアにてサウジカップデーが開催されて日本馬がGⅢを4勝と大活躍、GⅠサウジカップでも6着8着と頑張りました。

各レースごと見ていきたいですが、そんなことより

ステイフーリッシュを語りたい!

ステイフーリッシュを初めて見たのは2017年のホープフルS

ステイゴールドのほぼラストクロップ、牡馬クラシックを見れるのはこの世代で最後だなと思って見に行ったのを覚えてます。

当時矢作厩舎の主戦?中谷騎手を背に後方から唸るような末脚で上がってきて久々に鳥肌が立ったのを今でも覚えています。

ステイゴールドが好きで産駒を追いかけていましたが、最後に大物を残してくれたかなとあの当時は思いました。

結果ラスト世代はインディチャンプという希代のマイラーを輩出し、最強の1勝馬エタリオウを輩出したり、22年京都記念で大逃亡劇を魅せたアフリカンゴールド、21年大外枠から目の覚める末脚ですべてを飲み込んだ新潟記念の勝ち馬マイネルファンロンなど晩年でも多彩な馬を出していましたがフーリッシュが一番好きです。

2018年共同通信杯で2番人気で大凡走、あの頃は調教のやりすぎで体重が大幅に減ったのも原因でした。

450キロ前後の馬体に社台の勝負服、ステイファンなら父をだぶらせてみていたかもしれませんが僕もその1人でした。

皐月に間に合わず、京都新聞杯で馬体を戻して鞍上を藤岡佑介で先行押切でダービーに間に合いました。

2018年のダービーを見に行ったのも懐かしい思い出、外から追い込む参加しただけの競馬でしたがステイ産駒の最後のダービーを見に行けたのもうれしかった

でもまさかそこから勝利がこんなに遠のくとはこの時点では全く思ってませんでした。

2018年5月5日京都新聞杯から25戦もがき続けた。

末脚を活かす競馬をしてみたり、

先行逃げ切りを試してみたり、

まくり差しをやってみたり、

屋根もいっぱい変わりました、

延べ14人のジョッキーが手を変え品を変え色々試してくれました。

しかし、数々のライバルたちに立ちふさがれて苦渋を飲んできました。

矢作先生も日本では厳しいと語っており、可能性を求めて香港にも行きました。

父と同じ香港ヴァーズに出走しましたが、グローリーヴェイズの5着

欧州の一流馬からプレッシャーを受け続けた中での5着でした。

可能性を求めてサウジ遠征

中東の土地でまさかの3000m、60キロのハンディキャップ

欧州の長距離GⅠを勝った馬たちと2.5キロ差をもらったとしても

乗り切れるのか?距離、斤量、初中東と不安もいっぱいありました。

でも可能性を求めてサウジに来た、そんな期待と不安のなか

レッドシーターフハンデキャップのスタートが切られました。

鞍上のクリストフ・ルメールが2度目の騎乗で

ネオムターフのオーソリティと同じ様な逃げに出る、

1週目の直線で7番ネイエフロード(ゴールドC2着、グッドウッドC2着)から

早めにプレッシャーをかけられるもなんのその、

中山で鍛えた自慢のコーナーワークを武器に先頭は譲らず向こう正面へ

2週目の勝負所でネイエフロードの手ごたえが怪しくなると、

代わりに内から1番人気シスカニーが出てくるも

徐々にピッチを上げたステイフーリッシュに追いつけず

4コーナーでは逆に差を広げ始められる、

最内からしぶとく伸びた愛セントレジャーの勝ち馬ソニーボーイリストンが

2着もステイフーリッシュの影すら踏めず

気が付けば直線では気合付けのムチが数発飛んだ程度で

4・1/4馬身差の大楽勝

異国の地で掴んだ3年9か月ぶりの勝利は思わぬ可能性を見せてもらいました。

 

リアルタイムでグリーンチャンネルを見ていましたが、直線突き放す彼をみて

いけ!いけ!と叫び、残り200mではもう涙で画面が見えていませんでした。

3年9か月

もう勝てないか、と何度も思い昨年の春先にはフレグモーネ

札幌記念では心房細動で競争中止した際は引退もよぎりました

しかし、彼は走り続け札幌中山阪神福島香港そしてサウジと渡り歩き

自分の活躍できる場所を探し続けたのです。

 

偉大なるステイゴールドの血脈は挑戦の果てにある大事なものをいつも教えてくれる

そして、いつも思い出させてくれるこの言葉が頭をよぎる

「求めなさい、そうすれば与えられる。探しなさい、そうすれば見いだせる。門を叩きなさい、そうすれば開かれる。」ルカによる福音書11章9節

 

勝利を求め続け、勝てる場所可能性を探し、そして挑戦を続ける

この血脈は常にこの言葉を思い出させてくれる。

守りに入る自分ではなく常に挑戦者、常に挑戦を続ける姿勢の大事さを改めて教えてもらいました。

次走は父も勝ったドバイで3200mのドバイゴールドCに向けて明日旅立つようです。

今度は今回よりもさらにマークも厳しくなるでしょうが、破竹の2連勝といって欲しいものです。

 

ドバイの後は天皇賞かもしくはそのまま欧州転戦で7月26日グッドウッドCや10月のBCロングディスタンス、ロワイヤルオーク賞などメルボルンカップなど長距離でのG1も視野に入ってきて選択肢がさらに広がったなと思いました。

さあ悲願のGⅠ制覇へステイフーリッシュの夢はまだまだ続く!

 

最後に

今回サウジアラビアに遠征を決断してくれた矢作先生、社台RHの関係者の皆様そしてステイフーリッシュにかかわる厩務員スタッフの皆様方のご決断ご尽力に本当に感謝いたします。

そして出資者の方々含め、関係者皆様おめでとうございます。

一ファンとしていつも夢を見させていただいております。

今後とも、フーリッシュの引退までよろしくお願いいたします。

そして可能性があれば種牡馬として血がつながっていきますように。

 

2021年2月28日 白い鳥の馬券師