プロ野球が始まり一通りのチーム同士が当たりました。戦前の予想を裏切って前評判が良いチームが苦戦し、今年はダメだと言われるチームが上位に連ねています。あらためて勝負事はわからないなと感じます。


勝負は水物と言いますが、予想できないけが人であったり、打線と投手陣が噛み合わなかったり、ちょっとした行き違いで起こるのだと思います。逆に言えば上手くかみ合い続けて気が付けば調子にのってしまうこともあるのだと。


スポーツの場合はそれが勝敗として現れますが、企業の場合は業績という形で現れます。そしてもう一つ会社の業績とは別に「空気感」としても表れます。自身の過去を振り返ってみると会社全体の空気感がいい時とそうでない時とあることに気がつきます。


上手くいっている時はともかくなにか歯車がかみ合わないとあたふたしてしまいます。特にそのあたふた感が社員に伝染し気がつくと会社全体が何かおかしな感じになってしまった経験が過去にあります。


そんな時トップは悠然としていることだというのは当然ですが、幹部社員やそれ相応のキャリアのある社員には明確に「あたふたしない」ということを伝えるべきだと思っています。


トップ自体が悠然と構えていても社長支える社員があたふたとしていては意味がありません。むしろ悠然としすぎてしまい気がつけば社長一人がのんびりしているとおかしな誤解をされていてもいけないですから。


言わなくても分かっている・・・確かにこの感覚は大切ですし、「察しなさい」というのは大人の集団として当然の気持ちですが、実はそこに「分かってくれるだろ・・・」という気持ちがでると「依存心」が出てしまうのだと思うのです。


どんなに完璧な布陣でもチョットした歯車の違いはあります。人の営みが経営、だからこそトップであり上司である立場の人はその空気を感じ、手を打つことだと思います。