「何故上手くいったのか。何がお客様に喜んでいただけたのか。その時のやり取りや思考を思い出してみては」先日2年目の女性営業との車内での会話です。入社して一年が経過、初めての繁忙期も経験しちょっと一息がつく一方で虚脱感のようなものが襲うのも事実です。


「一年間を振り返ってどう?」 そんな聞き方をすると真面目な社員ほど反省ばかりが言葉をついて出るもの。それを「良かったこと、上手くいったことは?」その一言で思考も変わります。


その時に導いた言葉が、冒頭の「何故上手くいったのか。」という表現です。振り返りが大切と言いながら、意外に振り返る事が少なく、目先のことに目を奪われてしまうのもの。だから働きかけることで、そのアクションを起こすことだと思っています。


我々の業界は営業社員がなかなか育たないと言われています。取引額が大きくなる同業他社ほど先輩社員との同行期間が長くなりますが、それでもひとり立ちさせたとたんに続かなくなると言います。


その理由はもちろん様々ですが、ひとり立ちの不安ばかりが先行して、気がつけば頭のなかが反省ばかりのマイナス思考になっていないかと。だからこそ思考をプラスにすることで気持ちもプラスにシフトできるのではと思います。


問いかけすることがきっかけとなり、相手がプラス思考になれば気分も変わるのではないかと。自信を付ける魔法の言葉「なぜ上手くいったのだろう」。新入社員だけでなく、社内で努めて口にしてみてはどうでしょうか。