働くひとのためのキャリア・デザイン (PHP新書)/金井 壽宏
¥819
Amazon.co.jp


この本の最大の特徴は


ビジネスマンではなく,大学教授が執筆しているということ.


よって,学問的な話に終始しています.


そもそも,キャリアを学問として研究している人がいることにびっくりしました.


そして,ビジネス界で一度も働いたことがなく,アカデミックな世界に


いる人が,キャリアについて研究していることに驚きました.


なんというか・・・傍観者的というか,アカデミックな内容の本でした.



キャリアには


キャリア・デザイン(キャリアの節目.就職,転職など)

キャリア・ドリフト(流れに身をゆだねる,その場で努力する)

キャリア・デザイン(転職)

キャリア・ドリフト


という流れがあり,節目でしっかり自分のキャリアについて


考えることが重要.


ドリフトしている時は,偶然をも味方につける肯定的な考え方が必要.


毎日,歯を磨きながらキャリアについて悶々と考えるのはよくない.


「ミドル世代になってもシニア世代になっても,人は成長し続ける」


この辺が要旨でした.



内容も,まだまだ終身雇用,一つの会社での勤め上げを前提としていて,


少し内容が古いなと感じました.


端々で感じる「男は仕事,女は家庭」という筆者の価値観は


腹立たしかったです.