こんにちは。ムギマキ#です。今回は冬になると衣替えをする生き物を紹介していきたいと思います。

今回登場してもらうのはこの鳥たちです。




ムギマキの野鳥観察史
ハジロカイツブリ 
Podiceps nigricollis 9月 長浜市


ムギマキの野鳥観察史

カンムリカイツブリ Podiceps cristatus 3月 長浜市

この2種類は写真では夏羽ですが、冬になると模様が大きく変わる種類としても知られています。といってもバードウォッチャーの方なら冬羽の方が見る機会が多く親しみ深いかもしれませんが()

さてこの2種が冬羽になるとどんな模様になるか、実際にご覧頂きたいと思います。


ムギマキの野鳥観察史


ムギマキの野鳥観察史

両種ともとても地味な模様になりました。この2種に限らず、鳥の冬羽は夏羽に比べると地味な模様になるものが多い傾向にあります。(カモのように真冬に求愛などを行う種類は冬の方がきれいなものもいますが)もちろんこれは求愛の時期によるものもありますが、繁殖期以外の外敵からの捕食から身を守ったり逆に獲物に気づかれないようにカモフラージュするという理由もあります。例えばこの2種、両種ともに背中は黒で腹は白色をしています。これは空中からの敵に備えて自分を水面の色と同化させ、逆に水中の獲物には空の色に同化するようにできていると考えられています。

このように鳥の各部の色を見るだけで様々な自然の仕組みが見えてきます。普段観察している生き物もたまにそのような視点で観察してみるとあらたな発見が隠れているかもしれません。