こんにちは。ムギマキです。
前回種間雑種は子孫が残りにくいという事を紹介しましたが、雑種の中でもいくつか例外があります。その中にはいくつか問題になっていることもあるので今回はそれを紹介したいと思います。
さてその例ですが一番多いのが亜種同士での雑種の例です。例えば湖北地域でもよく見られるコハクチョウもそのようなケースが希に見られます。コハクチョウは日本にやってくるので2亜種が確認されています。一つは主にシベリアで繁殖する亜種コハクチョウ、そしてもう一つがごくわずかの飛来ですが北米で繁殖をするアメリカコハクチョウです。
お互いの雑種は以前から確認されていますが今年はその雑種の幼鳥が確認されました。遺伝子の差があまりない亜種間ではこのような現象はよく起こるようですが、このような交雑が問題を起こしている地域もあります。例えば飛翔能力の低いキジやヤマドリなどは本来混ざることのない亜種同士の交配が人為的に行われ、現在は地域ごとの亜種の定義を挙げるのが困難な状況になっています。鳥類のほとんどの種は移動能力が高く自然に交わることがありますが、逆に昆虫、特に離島などに住む種類ですと遺伝子の多様性が失われることから侵入生物の出現はとても問題視されています。
コハクチョウとアメリカコハクチョウの雑種 長浜市 2月
このタイプは通常日本ではアメリカコハクチョウと識別しますが、アメリカの学者曰くこんなのは違うといいます。これからさらにDNAでの分類が進みますがこれからの発見にも期待です。
「道の駅」湖北みずどりステーション内 湖鳥写真集プロジェクト実行委員会
「10000人で作る湖鳥(MIZU-DORI)写真集」
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