長男がこの春、旧帝大の1年生になる。
高校1年生にA判定(国・数・英で判定)が出て、高2で教科に理科が追加されて以降、EかD判定を延々と取り続けた長男。共通テスト模試では苦手な社会科(世界史)により、同じく低空飛行を続けた長男。
高3の6月までクラブを続け、クラスメイトより受験勉強は出遅れた。
どんだけマイペースやねん。大丈夫なん?とハラハラした。
共通テストまであと3ヶ月ぐらいになって、塾で受けていた世界史の映像授業を片っ端から見たり、過去問で間違えた問題の時代を、前後含めて覚え始めたり、とはいえ苦手な社会、要領よく覚えられるはずもなく。
持ち前のダジャレのセンスと語呂合わせなどで、年号を丸暗記する日々やった。
学校の定期試験では、だいたい赤点ギリギリの30点台後半というボジションを守り、時には赤点を取ってみせた。学校から配られる度数分布表の30点台2人…とかなってると、「このうちの1人は我が子である」とナレーションをひっそり入れてみたり。
しかし、共テの自己採点は謎に84点をマーク。
ダジャレと語呂合わせで乗り切った。
とはいえ、共テリサーチでは他の教科も加わり、傾斜配点はD判定。合格率50%ないやん。
特に国語の古典は得意と豪語していたにも関わらず、50点中26点やった。
「いつもフィーリングで解けてたのにな」と天才みたいな発言してて、「え?いつもそんな感じで古典9割取ってたの?」と、逆にビックリした。
とんだサプライズだよ!
出願はこの旧帝大と、後期試験に別の国立大(こちらも共テリサーチD判定)の2校のみという、DEAD OR ALIVE感溢れる強気の出願で。
そうして、共テ以降、2次試験までの41日間はすべての時間を過去問対策に費やすことに。
なんと長男、今まで全くやってなかった。
そして10年分解くことを目標に掲げ、猛烈に勉強を始めた。
しかしながら塾でも国語は取っていなかったため、個別塾に1ヶ月だけお願いし、採点なども含めマンツーマンで教えていただいた。
ほかは解答例を見れば何とかなりそうという。
え?なるの?
何かいつも発言が強気で、私も圧倒されて、そうなのかなと思いこんでしまうフシがある。
そして、当日まで長男の強気発言は続いた。
世界史の勉強がなくなって、勉強が楽になったー!
から始まり…。
国語、先生に褒められた。
数学、完答出来る問題が増えてきた。
理科、問題数が多いので、最初は全然時間足りへんかったけど、わからない問題はスルーして、最後まで行けたら取れる。
すごいすごい!
ん?英語は?
多分いける。
いや、英語!!何それ!適当な感じ!
理科もそれでええの!?そりゃ問題飛ばせば最後まで行けるでしょうよ。
旧帝大舐めてるの!?
最終そんな状態で試験日を迎えた。
試験は2日間。
2日目試験終了後「これはイケた」とラインをよこしてきた。
最後まで強気の姿勢を崩さなかった長男やったけど、合格発表の時はさすがにスマホを操作する指が震えていた。
やっぱりそこは緊張したのね。
見事合格。
必要最低限の労力で、行きたい大学の切符を手に入れた。
人生イージーモード過ぎやしないか。