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とうとう「晴れ晴れ家」の運営に進出することになった。料理の哲人、竹井さんが手伝ってくださる。

僕の知り合いはまたか、と呆れるに違いない、が。

平成の俳人、石川鐵男さん経営の「晴れ晴れ家」が人手不足に陥り、助けを求めてきたからだ。俳句庵の象徴的な存在として、どうしても店は閉じたくないという。

ベジタル・ダイニングの「晴れ晴れ家」と「採れたて長野」のコンセプトが一致した。なるべく「採れたて長野」の農産物を使った料理を料理の哲人が振る舞う。一部は店でも販売する。

「採れたて長野」で一番人気の「いろは堂 炉端のお焼き」は昨日、伊藤社長と相談、長野市鬼無里の本店と同じ値段の1個180円で提供することにした。嬉しい。

なにより、農薬を使わず、有機自然農法に挑戦している八ヶ岳高原、小海町の「こうみゆうきちゃん倶楽部」の野菜を中心に使う。

お客様に野菜を3点選んでいただき、そのお客様だけの野菜料理をシェフに創作してもらうなどの遊びも考えている。

珈琲も「採れたて長野」で販売中の長野市の「金蛙泉」(きんあせん)の焙煎豆を使う。世界最高級の焙煎機がものを言う。

そのほか、いくつか「採れたて長野」商品を使ったりする。一部は販売する。

ビールはサントリーのプレミアムモルツ生ビールだけにこだわる。

珈琲は注文毎に豆を砕き、ドリップで入れて250円(開店記念の9月1日、2日は200円)。生ビールは330cc の専用グラスで380円(同280円)。つまみは250円前後、しょくじは650円前後が多く、1000円以上のメニューはない。

とにかく、こだわりの飲食を格安料金でというのがコンセプト。地元に愛される「晴れ晴れ家」に変貌させる。

俳人、石川さんも喜んでくれているが、唯一の疑問は「荒井さん、これでどうやって稼ぐの?」ということ。

さて。

昔の会社勤めの頃は「荒井は強気で高い」と言われた僕だが、今、曲芸みたいなビジネスに乗り出そうとしている。でも、この街はみんな、そんな曲芸をこなしている。

そして信州長野の純朴な人たちもおんなじだ。こうみゆうきちゃん倶楽部だって、時間と手間を何倍も掛けて農薬を使わず、有機自然農法に挑戦しているのに、「お安く」を徹底している。「安くしなければ私たちの運動が地元の皆さんに浸透しないから」と笑う。

ここ2、3年、僕も多くのことを学んだ。その事が嬉しい。