昨夜のアマゾンプライムのボクシングの感想。TV観戦です。
※ボクシングファン20年ですが、素人的な感想なので、的外れな部分もあるかもしれません。あくまで、試合に対する印象です。ご了承下さい。
阿部VSキコ・マルチネス
阿部はアウトボクシングでマルチネスの突進をかわし、勝利。素早い連打で相手をぐらつかせるパンチも何度かヒットした。もう少しパンチをまとめればKO勝利も可能だっかもしれないけど見事な勝利でした。
被弾も多かった点が次への課題か。
佐々木VS小原
佐々木の圧巻のワンパンチKO劇でした。
ただ、2ラウンド終わりの佐々木のアッパーは、明らかにゴング後の加撃ではなかっだろうか。そしてそれは小原にダメージを与えるものだったような気がする。
レフェリーのマーチンはゴングと同時に両者の間を割って入るぐらいではないとだめだ。佐々木のようにガンガン来るファイターなら、心構えをしておくべき。緩慢なレフェリーの動きに興ざめだった。ダメージを多少なりとも被ってしまった小原に休息を与えるべきたったのではないか。そういった判断もできないのはどうかと思う。
那須川VS与那覇
那須川天心は、ハンドスピード、カウンター、ボディ打ち、当て感は一級品のように感じた。4ラウンドぐらいから派手に倒そうとして雑になってしまったため、パンチにキレがなくなってきてしまった。巷ではパンチ力はないのではないかという意見も見られたが、自分はそうは思わない。倒す力はあると思うので、コンパクトな打撃をすれば、自ずとKOも増えるだろう。
井上拓真VSリボリオ・ソリス
この試合は大まかにしか見ていないが、お互いパンチを振り回してるにしては、ほとんど有効なパンチがなかった。
拓真は4団体統一を目指しているようだが、到底厳しい。さらに拓真は自己評価が高すぎるように感じる。ノルディーウバーリに負けたときも同じで、試合後「負けてはいない」かのような発言もあった。明らかにウバーリには完敗だった。己の実力と立ち位置を理解していないと、短命政権になりそうだ。
寺地拳四朗VSアンソニー・オラスクアガ
この試合は年間最高試合に選出されても良いぐらい盛り上がった。前半は拳四朗の伸びるジャブが良くヒットし、オラスクアガに付け入る隙はないかと思われた。しかし中盤以降、オラスクアガの攻勢に対し、拳四朗も強気に応戦するので、距離が縮まり、オラスクアガのハードパンチをまとも喰らっていた。一歩間違えれば、結果は逆だったかもしれない。
もっと拳四朗らしくジャブ中心に試合を組み立て、自分の距離を保ち、相手のパンチが届かない位置から踏み込んでストレートに繋げれば、リスクを負わずに完勝できたかもしれない。
ただ、拳四朗もダメージがある中、最後にここぞとばかりにパンチをまとめることができるタフネスぶりには驚いた。
拳四朗は試合全般を通して、手数が多く、なおかつヒット数も多い。他の日本人は当てようと力んでしまったり、お見合いする時間が長くなる選手が多い。日本人離れのセンスの持ち主の拳四朗は本当に素晴らしいボクサーだ。