夕方カイアファールに到着すると、ホテルのオーナーがあまり英語が堪能でなくどこからともなく新たな通訳役のジンカの大学に通っているという学生が現れた。
エチオピアでは、このようにしていつもどこからともなく多少なりとも英語を話せる人間が登場するしくみになっているので、あまり会話に困ることは無い。
彼はそのノリで、マーケットを見に行こうよ!と誘ってきたので行ってみることに。
個人的な見解だけど、このカイアファールという村はさほど大きくないこともあるのか観光客に対して特別な感情が無いように感じた。
今まで行ってきた村・・・というかエチオピア人の反応としては、観光客=金みたいな感じで高額なバスチケットやツアーの勧誘とかフォト攻撃・お恵み攻撃の連発だったけどこの村の人たちはそういったものが極端に少なかった。
我々が通れば「珍しいな、外国人か」といった反応を示すくらいで騒いだりしないし写真を撮らせてくれと言っても、喜ぶでも怒るでも高額を請求してくるわけでもなく協力してくれる、と言った感じだろうか。
正直もううんざりしていたあたしには、このくらいの距離感がちょうどいいなと思った。
一枚目がツァムイ族の女性で、二枚目・三枚目がバンナ族の男性。
このバンナ族の男性が付けてる頭の羽は特別な意味があって、勇敢な男にしか許されない印。
聞くところによると、彼は近くの森で野性の象と戦って勝利したとか。。。
だからバンナ族の中でも誰でもあの羽飾りが付けられるわけではない、勇者の印なんだって。
その後は旦那様が飲みたがっていた“タジ(ハチミツのアルコール)”酒場へ。
完全に地元客で賑わっている中に入り込んでみる。
帰り際にビールを置いてるバーにも寄って、少しだけビールを飲んだ旦那様と大学生。
あとで気が向いたら来てみることに。
その夜、あたしはドライバーに託す予定のKASSAの悪行を綴った手紙を作成しなきゃなんなかったから、バーには旦那様と大学生の彼とドライバーと3人で行った。
2時間くらいして3人が帰って来る音がすると、なにやらドアの外で話し声がして旦那様があたしを呼んだ。
旦那様に話を聞くと、大学生の彼が明日我々がジンカへ向かうことを知ってガイドを名乗り出たんだけど、でも俺一人じゃ決められないし、うちの奥さんはNOって言うと思うよって話したらじゃあ今日昼間にマーケット案内した分のB150ずつ計B300払えと言うらしい。
うちの旦那様的にはお世話になったからお礼の気持ちでタジ代もビール代もバー代も全額当たり前のよう出したのに、それは別だと主張する彼。
最後になって最悪!と旦那様は呆れ顔。
確かに、モロッコから続くこのパターン本当にもううんざりですよね・・・。
「なんで先に言わないの?あなたがお金目当てだと知ってたら、ついてこないで欲しかった。 私達はそんなお金支払う必要が無い!」と、あたしは相手に伝わる英語で援護射撃。
すると「学生だからお金が無いんだ、それならB50ずつのB100でいいから払え」と言う。
旦那様は例のごとく日本語で「ナメんじゃねーよ!!」と威嚇も含みキレて、こぶしを握って一歩踏み出した瞬間、詐欺ガイドの彼は物凄い速度で逃げ出した。
誰にともなく(周りに誰もいないのに)「彼(=旦那様)を止めろ!」と叫びながら一目散に走り去り、あっという間にあたしの場所からは見えなくなった。
彼がナイフを携帯してるのを昼間のマーケットで話してたから、あたしの護身用のナイフを装備した旦那様が威嚇のために少し彼を追いかけるそぶりを見せる。
しかしその頃には彼の姿は全く見えなくなっており・・・逃げ足の速さは天下一品であった。
ほんと、黒人の身体能力の高さをこんな場面で垣間見た気がしたよ。笑。







