ボ ボンジ この間、Z2とCBFのこと話してるんやけど、当時はなんとなく、ホンダは軟派、カワサキは硬派、なんて言われとった。この前、デザインのイメージとして、CBF=『ガンダム』とZ2=『ザク』みたいな話もしたけど、そんなんでデザイン的なものもあるんかな。
CB750F
Z2
トレビ ト CBFは、ガソリンタンクからテールカウルまで一体的流れるデザインが当時として斬新で、その後、スタンダードになったわね。でも、昔らしいバイクと言えば、Z2の方がそうした雰囲気があるかもしれないわね。CB750FOURまで行っちゃうと歴史的バイクって感じだけど。
CB750FOUR
ボ 『バリバリ伝説』と『あいつとララバイ』では、それぞれCB750FとZ2がでてきた。前に話したように、この頃までに、ホンダとカワサキは大型バイクで市場でしのぎを削っとった。その影響か、この他にも、同じ「少年マガジン」に載ってた『湘南純愛組!』(1990年~)でも、カワサキとホンダが出てくるね。
湘南純愛組!
ト 時代的には『バリバリ伝説』の郡が、限定解除に合格してCB750F乗り回してるのも、少し違和感があった。さらに、『あいつとララバイ』の研二なんかは、ノーヘルでZ2に乗ってたからね。ちょっとそれはないんじゃないのいうのはあったわね。その後、『湘南純愛組!』では、さすがにバイクがゼファー(400)とCBX400Fになったわね。相変わらず、ノーヘルが多かったけどね。『湘南純愛組!』は、反町隆史がテレビでやった『GTO』(1997年~)が、その後日談なんだけど、一般的には『GTO』の方が有名よね。『GTO』は鬼塚英吉が単独の主役なんだけど、『湘南純愛組!』では、弾間龍二と「鬼爆コンビ」を組んでるのね。英吉がカワサキで、龍二がホンダなのよね。
ゼファー(400)
CBX400F
GTO
ボ カワサキはデザイン的にはZ2のラインからそんなに外れへんのよね。この他にニンジャみたいなバイクも出すんやけどね。エンジンもDOHC2バルブのZ2に対抗して、ホンダが4バルブを出しても、その後も基本2バルブなんよ。
ト 逆にホンダはⅤ型エンジンにかじを切っていくのよね。
ボ そうなんや。それと、サーキットでは、ホンダとヤマハと争いが軸やった。1983年の世界グランプリで、ホンダのフレディ・スペンサーと、ヤマハのケニー・ロバーツとの、伝説的な優勝争いがあって、『バリバリ伝説』もそれが背景になってる。スペンサーは、1982年のAMAスーパーバイク デイトナ100マイルレースで、『バリバリ伝説』の主人公の郡と同じCB750Fを改造したバイクに乗って勝利してる。その時のスペンサー乗っていたバイクの色を模したバイクが「スペンサーカラー」として、最近も売とったよ。グランプリで彗星のようにチャンピオンに駆け上がったスペンサーは、郡のモデルと言えるやろ。その点からも、『バリバリ伝説』は峠のバトルにとどまらず、サーキットに舞台を移すのは必然やったんや。
フレディ・スペンサー
ケニー・ロバーツ
スペンサーカラー
ト そうね。その点、『あいつとララバイ』は徹底して街乗りなのよね。カワサキもそんなサーキットとは一線を画していたイメージがあるわね。そうした点も昔ながらの街乗り派にカワサキが支持を受けた理由かもしれないわね。
ボ そうかもしれん。そう考えると、昔ながらの商売で「硬派」を貫くカワサキ、バイクも売りまくってサーキットもバリバリやる「軟派」のホンダと言うイメージがあったんかもね。
ト ライダーは結構それぞれこだわりが強いから、単に性能だけでなく、それぞれの好みでバイクを選んでるわよね。その後、限定解除の免許も緩和されて、今は教習所でも取れるようになった。昔、Z2やCBFにあこがれた中高年ライダーが、免許を取って、経済的にも余裕ができて、それぞれの好みに近いバイクに乗ってるのかもしれないわね。
ボ その影響かしれんけど、中古バイクが値上がりしてると聞いたよ。特に、Z2とCBX400Fはすさまじいらしい。Z2はその後似たバイクが出てるからまだいいけど、CBX400Fに似たバイクってないんとちゃうかな。しゃあから、高額なんとともに盗難も問題になっとるって聞いたよ。
ト CBX400Fの復刻版みたいなのがでたら、確かにそれはそれで、ちょっと引くかもしれないけどね。でも、ホンダがカワサキみたいに、昔のバイクに似たバイクをあんまり出さないのは、逆にそれはそれでえらいかもしれないはね。徹底して「軟派」を貫くっていうのも大したもんかもね。
ボ そうやね。メーカーの考え方、姿勢の違いが表れてるかもしれんね。










