【9】プティ・バトマン、フラッペ、アン・レールの脚の動きについて
この3種類の動きは、膝から下を曲げ伸ばしすることが動きの中に入っている。
バレエの指導では、「膝を動かさないで、膝から下だけを動かしなさい」という説明が一般的になっている。
この言葉どおりに行おうとすると、膝を固定して(膝を支点として)下肢を動かそうとする。
これは、非常に苦しく、動きが硬くなり素早く動かせない。体全体まで固まってしまう。
コツ(骨)トレの「関節支点で動かさない」「骨の重心が支点となるように両端を相互作用させる」を実行すると、フラッペの場合、下腿骨の中心と足の中心をイメージして、下腿骨は膝と踵を入れ替える操作を、足は爪先と踵を入れ替える操作を行う。
すると、自然に膝は固定されているかのようにその場に留まり、かつ、爪先もしっかり伸び、力みの無い滑らかで軽い動きになる。
プティ・バトマンとアン・レールは、爪先を伸ばしたままなので、下腿骨と足を合わせた重心(膝から爪先までの重心)が支点となるような入れ替え操作となる。
(注)「バレエ入門」より
アン・レール・・・腿を横に上げて膝を曲げ、爪先で空中に半円を描く。
プティ・バトマン・・・片足を前クペの位置から、膝を少し伸ばして横に出し、後ろクペの位置につける。つま先は鋭角の二等辺三角形を描いたことになる。
フラッペ・・・片足を前フレックスのクペにし爪先の裏で床を擦るようにたたき、膝と爪先を伸ばして横に出し、爪先を床から少し離す。その後、後ろフレックスのクペに戻す。前、横、後ろの三つの方向がある。
Author:コツ(骨)トレ愛好家 F.S(愛知県 女性:ジャズダンス、バレエ愛好家)
監修:TriMind
http://www.zenshin-k.com/index.html