【7】「踵を遠くに(又は、アキレス腱を縮めないで)爪先を伸ばしなさい」は、どういうこと?



バレエでは、足をフレックスの状態から爪先を伸ばす場合、膝をピンと張ったままにするためによく使われる言葉であるが、曖昧で何か釈然としない。

コツ()トレの「関節支点で動かさない」「足の宙芯で互い違い操作する」を、この場合に実践してみると、つまり足首で曲げないで足の中心(宙芯)で足を回転させる(踵と爪先を入れ替え操作する)と自然に膝が伸び、爪先が伸びることに気づく。



例えば、タンデュで脚を出す時に、足の宙芯を意識して使うことで、足裏でしっかり床を擦って出せるようになり、膝も全く曲がらない。

さらに足の宙芯での3次元の回転により、脚を前に出す時は踵で押し出す事ができ、脚を戻す時は爪先から戻すことが出来る。

これにより、バレエのターンアウトを維持することが出来る。



また、ルルベするときにも、足の宙芯で踵を前方に回転させる意識で踵を上げると、足の小指側から親指側に向って、床をつかんで立ち上がり、ターンアウトをキープできる。

クペやルティレにする時も同様に、足の宙芯で回転させると、軸脚から外れずに足を使いことができる。



≪補足≫

骨格的には足の指は中足骨からであり、爪先を伸ばすときは中足骨からつかむようにして足指を伸ばす。

Author:コツ()トレ愛好家 F.S(愛知県 女性:ジャズダンス、バレエ愛好家)


監修:TriMind

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