今晩は。
前回はお金として貝殻や石など自然のものを素材としたものが使われたと
言いました。
実は、物としてのお金には自然のもの以外に商品そのものを使うことが行われました。
布や米、穀物などです。
特に米は有名ですね。
江戸時代、米は大名が年貢として納めたので、多くの大名の蔵屋敷があった
大坂は「天下の台所」と言われて、日本の経済の中心となりました。
しかし、このような商品はお金そのものには価値があるものの、持ち運びが不便で
あったために、持ち運びに便利な金属製のお金(金、銀、銅貨)へと移っていきました。
◎金属貨幣の誕生
「日本最初のお金(貨幣)はなにか?」と問われたら、何と答えますか?
「富本銭」、いや「和同開珎」だという答えが返ってくるかもしれません。
私はそれでも正解だと思いますが、実はそれ以前に「無文銀銭(むもんぎんせん)」が
作られていたようです。
この「無文銀銭」は表面に銀片が貼り付けられ、中央に小さな穴が開いたもので、
7世紀半ば過ぎに創建された川原寺(奈良県)や崇福寺(滋賀県)跡から出土して
います。
しかし、「無文銀銭」にはまだまだ分からないことがたくさんありますので、詳しいことは
今後の研究に俟つことにしましょう。