詩を書きたい。
 
今は書けない。
 
しかし詩を書きたい。
少し体力が戻ったら
詩を書きたい。
 
死ぬ前に
皆に感謝して
詩を書きたい。
 
そう、
ねがっている。
 
落ちぶれた、
老犬のような日々、
人前に顔を出せない日々。
 
毎日が長く続く。
終止符は死しかないのだろうか。
そればかりが頭をよぎる。
 
その前に森林を見ておきたい。
青春時代に行った木曾の森に。
 
友と共に。
愛するものと行った森よ。
 
まだ僕を覚えてくれているだろうか。
どうか忘れないでいておくれ。
森の精たちよ。
 
どうか僕を、
愛するもの達を、
忘れないでいておくれ。
 
必ず最後の力を・・・
 
そして会いに行くから、
待っていておくれ。
 
森の精霊達よ
僕の青春よ