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京の花鳥風月


F1第3戦 バーレーンGP決勝リザルトです。

この図には少々こだわりがあります。
この機会に説明しておきたいと思います。

決勝レースには三種類のレースがあると、以前書きました。

ポデュムを争うTOP10のレース。

ポイント奪取を争うポイント圏外からのレース。

第3グループのトップ、或はコンストラクターズ(チーム)9、10位を争うレース。


この三つのレースが同一コース上で繰り広げられていると見れば、見所が増えます。

ロズベルグとハミルトンがこのグランプリのフロントロー(最前列)。

ヒュルケンベルグとクビアトがポイント圏外のフロントロー(最前列)。

マルドナドと可無偉が第3グループのフロントロー(最前列)。


と見ることができます。
私が注目しているポイントは第3グループです。
ぶっちゃけ、スタートして2、3周したら、表彰台は決まった様な物。
今回もメルセデスの圧勝は変わらないでしょうから、トップ争いだけに
注目していると退屈してしまいます。

チェッカー・フラッグが振られるまで、何が起こるか分からないのが
レースですが、それまで唯待っているのはもったいないという事です。
そこで、それ以外のレースに注目してみると、面白い事に気付きます。
ウイリアムズがどこまで食らいつくのか?フォース・インディアは?
フェラーリの二人はどうなの?
トップ以外はどんな戦略で向かって行くの?

俄然忙しく成って来るでしょう?

そして、第3グループが面白い事に成っているのです。
殆ど差のないマシンが死に物狂いで、生き残りを賭けて戦っているのですよ。
誰がこの中でトップなのかを証明する為に戦っています。

この第3グループの争いは殆ど映像に映りませんが、この中から
次世代のチャンピオンが出てくる場合もありますから侮れませんよ。
ヴェッテルもアロンソもデビュー当時はココに居たわけだし。
ココを経験せず、トップ10に身を置くドライバーはごく僅かです。
ハミルトンとマグヌッセンぐらいかな?

この二人は例外中の例外として、将来有望(資金豊富)なドライバーは
中段グループのチームからキャリアをスタートさせますから、
中段グループこそが次世代のチャンピオンの集まりと言うべきでしょうか?

最も注目されているドライバーの集まり(下降線を辿っているドライバーも
紛れて居ますけどね、マサおかな?ボッタスに譲れ!なんて言われてたね。前戦)
TOP10の殆どがチャンピオン経験者、チャンピオンチーム所属ですから、直下の
チームがそう成るのは当たり前ですけどね。

中段グループデビューを果たしたドライバーは、日本人以外は全て
チャンピオンシップに絡んで来たというのが、F1での常識です。

残念ながら過去のF1を冷静に振り返れば、日本人は特別枠
(高校野球の21世紀枠みたいなもの)と言わざるを得ないですね。
お金(マシン)で何とか乗れたクチです。

可無偉くんに期待してきたのは、この特別枠(日本人)から外れた存在になる
事だったんですが、残念ながら世界経済危機の影響からか、その道から外されて
しまいました。
ザウバー時代の実績はまずまず及第点だったと思います。
しかし、及第点では生き残れなかったんですね。
過去の例から見れば、このまま消えて行く筈でした。
しかし帰って来た。(やはり特別枠で終わらなかったんですね)
最後尾のチームですが、帰って来れた事は凄い事だと思います。

今回、第3戦にしてやっと実力でこの第3グループの最前列に着く事が
できて、本人も喜んでいる筈です。
可無偉の今回の敵はこの中のメンバー、それと眼前の数台がターゲットです。

彼にとっての表彰台(価する結果)は先ずはココのトップなのです。
そして、あわよくばポイント奪取です。(殆ど奇跡かな?)

ポイント獲得の可能性のあるのは中段グループまでですから、
あまり期待してはいけません。
排気量の違うマシンでレースをしているようなものでしょう?
TOP10は3000cc、中段は2000cc、後段は軽自動車です。例えるとね。
コースによっては2000ccが3000ccのクルマに勝つ事もあるでしょう。が、
軽自動車が普通車に勝つことはあり得ません。そう言う事です。
素人がドライブしている訳じゃ無いからね。尚更でしょう?
分かりますよね?

要するに応援しているドライバーが倒さなければいけない
ライバルとクラスが直感的に分かるように、並べたつもりです。
毎回、そこに注目して貰えたら嬉しいですね。

勿論、リキヤードのように10グリッドダウンしているドライバーも混在しています。
もっと上のライバルを追う訳で、そのおかげでかき乱されてしまう場合もあります。

ダラダラと長く成ってしまいました。

もう一つ言いたい事があります。
それは音の問題です。

TVでは中々分かりにくいのですが、やはりかなり静かなようですね。
エグゾスト・ノート(排気音)。

これは結構深刻ですよ。

音質は嫌いでは無いのですが、迫力に欠けるんですよねぇ。
かなりショックです。

鈴鹿で確かめるまで真実は分かりませんが、セパンの
スタートはボートレースの様でした。
(ボートレースの方が迫力がある?)
生の音をサーキットで体感した人なら、分かって貰えると思うのですが、

F1って音なんです。

とても大事なファクターだと思います。

ちょっと心配しています。

レース展開には全く関係無い事なので、気にしない人も多いと思いますが、
現地で観る者にとっては深刻な問題なのです。

でも、バーレーンGPは面白さ満載ですよ。
今期初のナイトレース。空撮も駆使してとても面白そうです。
漆黒の闇夜に咲く黄金の花の如く光り輝いて映っていました。
トップ争いはルイスとニコのガチバトル。

メルセデス以外のメルセデス勢のトップは何処なのか?

果たして可夢偉はどの位置でレースを終えられるのか?楽しみです。

私はグティエレスまでは喰えると思っています。
グロ、マルは自滅。後、3台程リタイアして12位ぐらいでチェッカーを
受けられたら良いなぁ。と思っています。
今夜は仕事中なので、生では見られませんが、明日朝、録画で愉しむつもりです。

今回も超絶カメラワークでフォローしてくれる国際映像班の仕事ぶりに釘付けですよ。