torayatorao -3ページ目

torayatorao

京の花鳥風月


中国GP、決勝スターティンググリッドです。

どう見ます?
今回はレッドブルがいよいよ調子を上げてきたと見るべきでしょうか?
雨中の予選ですから、安易に勢力図が変わったと言い切れないでのすが、
確実にルノーPU(パワーユニット)のアップデートが進んでいるようです。
コーナーセクションではレッドブルの方が速い場面も有りましたから、
流石チャンピオンチームのマシンだと言えるんじゃ無いでしょうか。
PUさえ良くなれば、確実にトップに躍り出るレッドブル。

しかし、メルセデスの弱点が全く見えません。
雨が降っても、晴れても速い。
暑くても寒くても速い。
燃費も良い。
ドライバビリティもトップクラス、いや、トップでしょう。
ストレートスピードは勿論、コーナーリングの安定性も抜群ですからね。
ドライバーは楽しくてしょうがないんじゃ無いのかな?
他のマシンに負ける気は今はしないでしょう。
チームメイトの動向が心配の種ぐらいじゃ無いですか?
特にワールドチャンピオン初戴冠を目指す、ニコの心中は穏やかでは
無い筈です。
ルイスは一度経験しているだけに、余裕が見られます。
もっとも内心、同じマシンならニコに負ける気は無いんだろうなぁ。
逆にニコにとっては千載一遇のチャンスですから、熱く成るでしょう。
子供の時に負けた相手には絶対勝ちたいものです。
それも同じマシンで勝てば名実ともに勝利者です。
今は信じられない程落ち着いて見えますが、夏本番を迎えた頃には
血で血を洗う熱いバトルに成らなければ嘘です。
又そうあって貰わないと面白く成りません。

ニコには狂って欲しいものです。
ルイスをコテンパンにして、F1界最速は俺だと吠えて欲しいものです。
私はルイス推しなんですけどね、狂ったニコを見てみたいし、応援も
したいから、不思議です。

リキヤードはその点、期待以上ですね。
もうすぐヴェッテルも笑って居られなく成るでしょう。

やっぱりマシンが良かったの?って、言われちゃう?
このままチームメイトに負ける訳にはいかないでしょう。
対するリキヤードは今回はどこまでやれるのか?
開幕2位表彰台はマグレじゃないところを見せたいでしょう?
スタート1コーナは火花散りますよ。きっと。

今回、予選を見ていて、オッと思うシーンが有りました。


いつもの空撮なんですが、今回は上海の1コーナを丁寧に舐めるように
撮ってくれました。


こうして見ると、あのいやらしいカーヴは高低差も取り入れた
複雑な連続カーヴだった事が良く分かりました。


こんなに下がって行くんですね。


こりゃ、見た目以上にキツイコーナですな。
それを躊躇なく全開で飛び込んで行って、フルブレーキングして下りながら、
回って行く。
しかもそこで抜きにかかるのですから、F1ドライバーはスゴイ人達です。
全員、尊敬に値します。
誰それが遅いとか、下手だとか私達が言えるレベルの人達ではないことを
まず、頭に入れて観戦したいですね。

でも、マルドナドの先生はチョット心配です。
日本ではすっかり師匠とか呼ばれ、バカにされていますが、
彼だって優勝経験者ですし、決してお金だけで乗れている訳じゃ無い筈です。
どんなに幸運が重なっても優勝はできませんしね。
全車リタイアでもしない限りね。

でも、フリー走行中に手元に気を取られてコースアウトした時は、
いただけませんでした。
おいおい、大丈夫か?
私だけでは無いでしょう。テレビに突っ込んじゃったのは。
頑張って欲しいですね。

数年前、鈴鹿のヘアピンを回って行く姿を目の当たりにした時に、
流石F1ドライバーだなと、思わせてくれたのは誰あろうマルドナドでした。
金曜フリーでいきなりヘアピンに突っ込んで行って、ドリフトしながら
回っていったマルドナド。
(現代F1マシンをドリフトさせては本来はいけないんでしょうが)
その思いっきりの良さに惚れたのです。

うわぁ。試しにそんな事もしてみるんだ
と、感心したのです。(あれも、単におっちょこちょいなだけかもね?)
話が横にそれました。
決勝でも、このアングルの空撮は多用して欲しいですね。
すごく動きのある撮り方で、バトルの内容によってはとても
白熱すると思います。
決勝は晴れるようですし、もっとスピードの乗ったコーナーリングが
見られるでしょうからね。

予選、可夢偉くん頑張りました。今回も面白いレースが期待されます。
前回のレース終盤についてこんな記事を見つけました。

「序盤のペースは悪くなかったんですよ。全然問題なくて、狙いどおりザウバーと戦えていた。
ロータスはちょっと速かったけど、マルシアは眼中になかった。
そういう意味では、作戦どおり戦えていたんです」
 しかし41周目、その作戦に狂いが生じた。

ザウバーのエステバン・グティエレスが他車に追突された弾みで宙を舞って横転。
コース上に破片をまき散らし、その事故処理のために導入されたセーフティカーは、
可夢偉にとってまさに招かれざる客だった。
 事故処理が終わり、残り11周でレースが再開されたが、
その直後から可夢偉のマシンは目に見えてペースが落ちた。
それまで圧倒していたマルシア勢と比べても1周で2秒から3秒は遅い。
 その原因はトラブルではなく、燃料にあった。

「燃料が1周分足りなかったんです。
(トップ集団に抜かれて周回遅れになると予測して)
1周遅れでフィニッシュする予定だったから、最初から56周分しか積んでなくて、
セーフティカーが出(てラップダウンを挽回させられ)た瞬間に終わり、みたいな」
 セーフティカーが出動した場合、隊列を整理するために
周回遅れは首位のマシンを抜いて隊列の最後尾に周ることになっている。
つまり、ここでラップダウンを挽回したことで
57周を走らなければならなくなったのだ。

 残り11周を走りきるため、燃料をセーブしながら走行しなければならなくなった可夢偉は、
ペースダウンを余儀なくされたのだ。
「あれ(セーフティカー)がなければ、最後までザウバーと戦えていたと思うんやけど。
完全に戦略ミスですね。
まぁしょうがないし、運が悪いとしか言いようがないけどね。
しかもマクラーレンが突然止まるし……」

 実は可夢偉とケータハムが、燃料でここまで攻めの姿勢になった背景には、
1週間前の苦い経験があった。
「マレーシアGPでは、決勝後に燃料が残っていたんです。
あと2周走れるくらい(約6kg)はあったから、相当な量ですよ。
(重量増による)タイム差は1周で0.2秒くらい。とすれば、
1レースのトータルで10秒でしょ? それはデカいでしょ?」

 だが、1周分の燃料を削って臨んだ戦いは、決して意味のないものではなかった。
マルシアだけでなく、ザウバーとも十分戦えるという手応えをつかんだ。
マルシアよりも後ろの15位完走という“結果”だけを見れば、
それは取るに足らないものかもしれない。
しかし、そこには間違いなく“意味”があった。

webSportivaから引用

ギリギリのところで戦っているんですね。皆。