昨日未明にあった梅田のひき逃げ事件、被害者を3キロも引きずったまま逃げたとか。とんでもない輩である。ここまで来たら自首は望むべくもないので、一刻も早く検挙されてほしい。


さて、この事故、報道は、悪質なひき逃げ犯、というお決まりのトーンでの報道一色であるが、見聞する状況から推察するに、被害者側にも落ち度がありはすまいか。悲しみに暮れているであろう被害者のご親族、関係者には申し訳ないが、どう見てもあそこを横断するのは危険。多分一晩中しこたま飲んでゴキゲンに酔っ払った末の愚挙かとお察しするが、無謀たること甚だしい。ましてや夜明け前の、ドライバーも一番注意力が低下する時間帯である。敢えて厳しい言い方をすれば自業自得。


一方恐らく加害者も、どこかに眠気を携えながらも、こんな時間に人がいる筈がないというような自己中心的かつ根拠の無い確信にもとづき、相当のスピードを出していたことだろう。事故後一見残酷に見える加害者の行動も、予測しない一大事態の突発による極度の動揺故と思われる。だが後悔先に立たず。今頃自らの犯した罪の重大さに恐れ戦いていることだろう。ひょっとしたら飲酒運転していたか。ちょっと頭のまわる奴なら、証拠隠滅に奔走しているかも知れない。


勝手な推測だが、大体こんなところではないか。被害者、加害者共、我が身に寄り添う危険に対する認識が甘かったために発生した不幸である。そういった視点での問題を指摘、啓発する趣旨の報道があって然るべき、いやむしろ、報道としてはそちらに重点を置くべきではないのか。「ひき逃げした奴悪い奴、早くとっつかまって有罪になれ、被害者かわいそう、親族憤り、葬儀しめやかに」だけでは頭の中が空っぽの阿呆である。


これも私見だが、このような事故に限らず、日常の交通の範囲内でも、歩行者も運転者も、自覚が無いままみずからを危険にさらす行動をしているように見受けられるケースが非常に多いように思う。


免許の眠たい講習やら、どっかでチーパッパやってる交通安全キャンペーンも結構だが、老若男女全員が、危険の存在を我がこととして認識し、自分の身の安全は自分で守るという意識付けができるよう、世間の耳目が集まるこういった悪質、悲惨な事故の発生機会にこそ、人々の意識に刷り込むくらいの勢いでしつこく危険性をPRすべきだと思う。


本来ならばそんな心配をしなくてもいい世の中であることが望ましいのであろうが(残念なことに、現在の世間一般の認識は、それを前提にしているように思える)、その実現は殆ど夢のように遠く霞んだ先までの遠い道のりであるのが現状なのだから。