ジャッキーチェンのカンフー映画で【酔拳】は一世風靡して、日本でもとても馴染みの中国武術となった。
酔拳は専門的な分類は地躺拳・地趟拳または地功拳とも呼ばれる拳術になる。
拳術の特徴としては、高く飛び上がり身体を空中で回転させたり、前転や後転、側転などを用い地上をころげ廻り、相手に捕らわれない技法を使い、非常に活発な動き自由自在に行う、倒れながら拳を打ち出したり腿法（蹴り技）を使用する。
ジャッキーチェンのアクションにもたくさん散りばめられているので、興味のある方は是非ご覧いただきたい。
酔拳は読んで字の如く、酔っ払った状態の動きを取り入れている。
相手からしてみたら、酔っ払って千鳥足の人間にしか見えないから闘えないと錯覚して油断する。
いわゆる錯覚によった虚をつかれるわけだから、心理戦としても有利な展開にもなる。
本来酔っ払った状態は千鳥足になり、立っているのすらままならない闘いからかけ離れた矛盾した状況を、闘いの技法にまで高めた酔拳をつくりあげた人はある意味凄い。
もしからしたら私達が矛盾とか分けて考えているから、大切なことを見過ごしているのかもしれない。
酔拳から拳術の技法のみならず、人生の中であらゆる枠を超え組み合わせていくことで、人間の実現させれる可能性の無限さを教えてもらえた気がする。
中国武術や人間の奥深さを改めて感じる。
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