時を越えた2度目の(甲子園)初優勝 | 2024あなたが選ぶ阪神タイガース今日のメダリスト

2024あなたが選ぶ阪神タイガース今日のメダリスト

阪神タイガース公式ページ内ボードルームで
2001年より開催して好評いただきましたスレッド
「今日のメダリスト」ここで継続したいと思います。
ボードにこられていたみなさん、初めてのみなさん、
どうぞよろしくお願いします。

今年の夏の甲子園。

 

決勝に進んだのは、昨年の覇者で今年も昨年同様、それ以上の

強さで強豪校を制してきた仙台育英と、春のセンバツで仙台育英に

敗れ、リベンジを果たさんと勝ち上がった慶応

 

試合前は勝てば107年ぶりの優勝となる、慶応が話題となり、

選手では丸田湊斗選手が話題となっておりましたが、その丸田選手が

自身初のホームランを、この大舞台で放って試合は幕開け。

 

 

 

決勝戦の先頭打者本塁打は、長い夏の甲子園でも初めてとのこと。

その快挙に乗って、この回2点を先制した慶応は続く2回にも

丸田選手がタイムリーを放って、3-0とします。

 

しかし、仙台育英もこの3点で目が覚めたのか、

先発・湯田投手は、3回は満塁のピンチを無失点に

抑え、打線は2回と3回に1点ずつ返して、1点差に。

 

いよいよ仙台育英の本領発揮かと思われましたが、

同点、勝ち越しを許さない、慶応先発・鈴木投手の好投。

このがんばりが大きかったと思います。

 

5回表、仙台育英は湯田投手に代わって、2番手にエース・高橋投手が登板。

先頭打者にヒットを許すものの、2アウトを取って、試合の流れを

引き寄せるかと思われましたが、慶応は福井選手、代打・安達選手のタイムリーで

2点追加し、更には悔やまれる守備の乱れで失点を重ねて、8-2に。

あの仙台育英がこんなスコアになってしまうなんて・・。

 

慶応の大応援団が陣取るアルプススタンドと三塁側からは、ものすごい大声援

その声に後押しされ、ヒットが、得点が、さらなる自信と勢いを生んでのビッグイニング

準々決勝、大会屈指の好投手、沖縄尚学の東恩納投手を6回に猛攻を浴びせて

降板させた攻撃を思い起こさせられました。

 

ビッグイニングの裏からは慶応は準決勝で完封した二年生エース・小宅投手が登板。

準決勝から中1日、疲労が心配されましたが、その疲労を感じさせることなく

仙台育英打線を5回・6回と3人ずつ抑えると、7回からはヒットは許しても、

得点は許さず、最終9回も、先頭打者を内野安打と悪送球で2塁に進めるも、

その後を3人で抑えて、慶応はついに107年ぶりの夏の大会優勝!

 

 

前回の優勝、第2回大会当時はまだ甲子園球場がありませんでした。

慶応の優勝は大会史上では2度目の優勝ですが、今や甲子園が大会の代名詞と

なっていることを思うと、今回の優勝もまた、(奇しくも仙台育英がスローガンとした)

2度目の初優勝といえるのかもしれませんね。

 

5回のビッグイニングに代表されるように、今回の優勝は慶応への大声援が

大いに後押ししたと言われますが、あの大声援は敗れた仙台育英だけでなく、

慶応にも大きな重圧になっていたかもしれません。

仙台育英にも、重圧にも負けずに勝利を収めた慶応ナイン、本当にお見事でした。

チームの歴史は古いですが、自由な髪形、笑顔、エンジョイベースボールと、

新しいチーム、優勝おめでとうございます!

試合後の森林監督の「新しいもの」、うまく言えませんが、感じることができました。

 

 

そして敗れた仙台育英も、決勝のスコアは点差がついてしまいましたが、

心折れることなく、6回以降を無失点に抑え、最後まで笑顔を絶やさぬ姿は

前年優勝校として、準優勝校として素晴らしかったです。

 

コロナ禍の制限がなくなり、甲子園に毎試合大声援が響いた今大会。

決勝を戦った両校はもちろんですが、ベスト4に進んだ土浦日大神村学園

ベスト8のおかやま山陽の旋風も印象的でした。

 

この3校が新たな強豪として、甲子園を何度も沸かせてくれると

高校野球ファンとしてはまた楽しみなチームが増えてうれしいです。

 

甲子園で戦った49校のナインと、彼らを支えたみなさん、

そして、大会を運営し、全国のファンに熱闘を伝えてくれたみなさん、

今年も本当にありがとうございました。