さらば火の玉ストレート | 2024あなたが選ぶ阪神タイガース今日のメダリスト

2024あなたが選ぶ阪神タイガース今日のメダリスト

阪神タイガース公式ページ内ボードルームで
2001年より開催して好評いただきましたスレッド
「今日のメダリスト」ここで継続したいと思います。
ボードにこられていたみなさん、初めてのみなさん、
どうぞよろしくお願いします。

「球児」という名前の高校球児が兄弟バッテリーとして、97年の甲子園に出場。
「タイガースに来たら面白いなぁ」と軽く思っていたら、翌年のドラフト1位に。

しかし、当時の野村監督が心配したほどの細身で、1軍デビューするも活躍と言える
ほどの結果はなく・・。
星野監督に代わってから、少しずつ1軍出場も増えていきましたが、
まだまだ同級生の松坂選手とは天と地ほどでした。

監督が岡田監督に代わった04年にリリーフに転向すると、その力強い
ピッチングが少しずつ目立ち初めて・・、翌年には、ウイリアムス投手、久保田投手と
ともに、JFKの勝利の方程式として、一躍ブレイク。

並み居るパ・リーグのスラッガーを力でねじ伏せたオールスターでのピッチング。
10連投で10連勝。
タイガースファンとして、実に誇らしい日々でした。

しかし、メジャーへ移籍すると、タイガース時代のような活躍はなく。
独立リーグを経て、再びタイガースへ復帰。
背番号18時代はそれほどでもありませんでしたが、再び22に
戻ると、球速こそかつてには及ばないものの、再び輝きを
見せてくれました。

昨年は抑えにも復帰して、名球会入りも見えてくる活躍を
してくれましたが、今年は長年の疲れやコンディション不良もあって、
あと僅かのセーブも埋められず、ついに引退発表。

最後のマウンドの今日は、かつてを思わせるストレートで
坂本・中島の強打者を三振でねじ伏せると、最後の重信も打ち取って
三者凡退。
試合は残念ながらそれまでの失点と、無得点のため、藤川投手の
ラストゲームを飾れませんでしたが、このピッチングはあたかも
セーブを挙げたかのようでしたね。
身体は決して万全ではなかったでしょうに、この渾身のピッチング。
プロ魂ですね。

 

 


引退セレモニーでは、かつてのチームメイトや、ライバル・先輩・後輩からの
メッセージが続々。
最後のスピーチでの時々涙をこらえるようなシーンには、見ている・聴いている
側の方が涙になっていたことでしょう。涙は出ませんでしたが、ジーンとしました。

矢野監督とのラストピッチ、そして写真撮影を終えて、
藤川投手は場内を一周。
今年は残念ながらファンからの声援は自粛せざるを得ませんでしたが、
ABCラジオでの中継のゲスト、道上さんのようにコールを
贈りたかったでしょうね。

引退試合も、セレモニーも、終わってしまった後の方が
なんだか寂しさが募ってきました。

21世紀の強いタイガースの象徴だったような藤川投手なだけに、
ロスがしばらく続きそうです。

藤川球児投手、長い間。お疲れさまでした。
多くの勝利を、感動を、ありがとうございました。