言葉がもつ印象。 | 寅月

寅月

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 また 、「刺す」「挿す」 「差す」「指す」「点す」「鎖す」と、別の漢字を使う結果、しばしばこれらは別の語だと思われている。 しかしこれらはみなサスという一つのヤマトコトバにすぎない。
 サスとは、空間的にも時間的にも 目標とする一点があって、その方向に直線的に運動や意志がはたらき、その目標の内部にまで直入する意を表す動詞である。

18頁

 第三の型 語の変身   35頁
新しい意味に転じてしまい 古い意味が忘れられてしまうもの
イクサという語がある。
しかし、
イクサという語は、本来戦争の意を表すものではなかった。
イクサはイクとサに分けて考えることができる。
イクとは生命力の盛んな事をたたえる接頭語であった。
例えば、イクヤナギ(生柳)という語があった。活潑な生命力をもつ柳の意である。
イクタチ(生太刀) イクユミヤ(生弓矢)などといえば、活力のある、鋭い太刀、弓矢を意味した。

イクヒ(生日)とは生命力に満ちた、よい日の意。
イクムスヒとは、人間の生命力に活気をあたえる霊力をいう。

 イクサのサは矢の意である。
このころは射る矢だけではなく投げる矢もあった。
サは朝鮮語のsalを取り入れた語でsalの末尾のlの落ちた形である。

大坂夏の陣 合戦屏風 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

戦争っていう内容の酷さとは別に、
イクサって言葉には、明るさを感じてました。
『イク』っていう音に、由来してたですわね






漢字は 五、六世紀頃にようやく広まり始めた文化的な技術の一つである。
一般の民衆には無縁、同音の語は同一の語であり意味を表した。

 コトバという語はコトとバを足して作られている
コトバのバとは端(ハ)であり 端の意である。
端とは中心から外れた価値の低い つまらない所である。
従ってコトバは、コト(言、事)のハシ