三尸の説 | 寅月

寅月

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人間の体内には三尸がいる。

三尸は形が無いけれども、実は霊魂や鬼神の類で、人間の生命を奪う事を目的としている霊的存在である。

人間が死ぬと三尸は鬼となって、勝手に遊びあるいたり、まつりをうけたりすることができるので

常に人間が早く死ぬことを望み、庚申の日ごとに天に上がっていって、人間の過失を司命の神に告げる。



また竈の神も毎月の晦日には三尸と同じように天に上がって人間の罪をいうというのである。

葛洪はこのあとで、この緯書の三尸の説明の真偽のほどはよくわからないとかいているけれども、

小丹や羡門子の丹(金丹篇)、雄黄や丹砂を主とし、他の薬材を加えて作った仙薬などを服用すれば(仙薬篇)三尸を下すことができるとのべてるから、彼が三尸の存在を認めていたことは事実だろう。


三尸の名が緯書に記されている以上、その存在はあるいは後漢のころから知られていたかもしれないけれども

広く信ぜられるようになったのは『抱朴子』にとりあげられてから以後のことだったように思われる。


P-157 神仙思想に儒家の影響と思われる倫理道徳思想


抱朴子

道教史上、泰平道や五斗米道のような道教的宗教集団と、確立された道教教団とのあいだにおかれるもの、

もしくはその両者の橋わたしをするもという位置づけができるような感じをいだかせる。

P-158

                         窪 徳忠 道教史


Τορατσουκι-yun_897

ほうぼくし 〔ハウボクシ〕 【抱朴子】

葛洪(かっこう)の号。道教の教説書。内・外篇8巻72篇。の著書。317年ごろ成立。神仙思想に道家の説や修行法を加えてまとめた内篇と、儒家の立場から政治・社会などを述べた外篇から成る。


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失われて困るような産業の基盤となる知識を持っている人間の数ってどれくらいいるんだろう?