礼司の三回忌 その容姿に注目された圭以だったが、浅子の娘として無言でいる。
献杯のグラスを運ぶ弓月は、故意に陽一のジャケットを汚した。
16年前ウィーンから戻った御田園陽一が仕立てた物が 最近見つかったのだ。
チェリストの躰は特質を帯びる。
ここに居る陽一の躰に そのジャケットは合わなかった。
その男は御田園の坊ちゃまなんかじゃない。まったくの別人よ。本物の坊ちゃまがどうなったのか、そこにいる男はよく知ってるはず!
一般客を帰した広間
御田園陽一と彼の名を騙ったっていた男の詳細が安原浅子の口から語られた。
依子も状況解釈を開陳した。
圭以に惹かれていた弓月が陽一を陥れる為に仕組んだお芝居と演者なのでしょう。
後略
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唐木田は陽一が逃走に使った車の特徴を記憶してると言った。
依子の車である。
龍村ファームが、圭以の意思を曲げる形で抵当になった経緯を知っている 唐木田弁護士。
木島弁護士も承知してる。
影山はもちろん知っている。
・・・宮下だって多分気づいてる。
この場に居る全員が 蓮見依子を犯罪者として認識している。
清濁併せのむ玄洋なら、退治してくれそうだ。
詐術をもって当主の座に立とうとするのも、一身に負って幕を引く計算の一部なのかもしれない。
龍村の正嫡圭以に、損なわれない龍村を相続させるつもりなのかも
玄洋が部屋で悪態をつく場面は、理解されないであろう自分に向けた餞だったかも
玄洋は、結局のところ都合のいい人間として機能してくれそうなんだけど
う~ん
圭以がどうなったらハッピーエンドなのかが、わからん。
邪魔者が全部消えて、龍村を相続するのが幸せなのか
龍村から解放されて 弓月と新しく始めるのが幸せなのか


