晴天続きの日々 | 寅月

寅月

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Τορατσουκι-yun3260
住みついてみると 北海道の冬は、夏よりもずっと風情がある。

風がなくて雪が降る夜は、深閑として、物音もない。

外はどこもみな水鳥のような新雪に、おおいつくされている。

比重でいえば、百分の一くらい、空気ばかりといってもいいくらいの軽い雪である。

こういう雪のしとねに一度ふれると、すっぽりと吸われてしまう。

耳をすませばわずかに聞こえるものは、大空にさらさらとふれ合う雪の音くらいのである。


中谷宇吉郎随筆集

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寒いの苦手だけど北海道に入ってみたくなりました。