晴天続きの日々 住みついてみると 北海道の冬は、夏よりもずっと風情がある。 風がなくて雪が降る夜は、深閑として、物音もない。 外はどこもみな水鳥のような新雪に、おおいつくされている。 比重でいえば、百分の一くらい、空気ばかりといってもいいくらいの軽い雪である。 こういう雪のしとねに一度ふれると、すっぽりと吸われてしまう。 耳をすませばわずかに聞こえるものは、大空にさらさらとふれ合う雪の音くらいのである。 中谷宇吉郎随筆集 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 寒いの苦手だけど北海道に入ってみたくなりました。