第20話 互いの愛のため
伊織】 貧しいって云うのは 何も
住むところや 喰うものを失うだけじゃない
いつかそのうち 生きる希望や 夢見る力まで奪ってしまう
多分 伊織自身の経験から出た言葉
////
だから わたし
工場を守っていく為にもどうしたらいいか考えて
先ずは自分の気持ちを素直に伊織さんに伝える事にしたの
“素直”ッて言うけど
その恋に 既に計算がある。
柴山工作所の長女として
生きる希望や夢見る力に枠が設けられてる。
__////// 第64話 真実
恋はいつか終わる 愛は消えずに残る
伊織さん ちょっといいかしら
伊織】 ぁあ
・・・
いきなりで悪いけど、
この指輪 お返しする
ごめんなさい
私にとって 本当に大切な人は誰か ようやくわかったの
だから
これ
伊織】 俺の方こそ 悪かった。
結局フキさんに 辛い想いばっかりさせて
うぅん
おかげで自分にとっての幸せって何なのか
考える事が出来て
良かったと思ってる。
それに 辛い恋も恋のうちだもの
良い夫として務めてくれるであろう伊織を、敢て手放す。
フキさん、伊織を愛してしまった。
伊織の心から求めてるモノが見えてしまっていた。
そこから目を逸らさない強さも蓄えていた。
愛≒智


