監督 クリント・イーストウッド
脚本 ポール・ハギス ウィリアム・ブロイレス・Jr
【キャスト】 ライアン・フィリップ ジェシー・ブラッドフォード アダム・ビーチ
ジェイミー・ベル
NHKBSでコンバットもやってるけどこっちの仇役は、ドイツじゃなくて日本兵だ。
日本語を話すアメリカ兵が1万2千人が死守する硫黄島へと攻め込む様を見るわけだ。
とりあえず、島の日本兵のことは忘れよう。
上陸前に10日の予定の艦砲射撃が3日になった。
「兵隊はバケツで帰る事になる」シリアスな罵倒だけど、
勝ち戦の側は帰ることを考えられるって分だけ
悲惨の程度もましって言えそうだ。
硫黄島からの手紙を去年見たけど、
同時刻のアメリカ兵と日本兵を比べると天国と地獄だ。
っつうか、こんな馬鹿げた状況へ陥った日本って何?
レミングか?
散兵壕'''やタコツボに一時の優位が、あっても所詮棺桶。
一方アメリカ側の海岸線の惨状には 大規模な交通事故の現場みたいだ。
狂気じゃなくて正気の世界の延長線に見える。
硫黄島で、星条旗を掲げたのは ハイキングに旗を立てるほどに気楽な作業だった。
1本立てて、
浜から双眼鏡で見てた海兵隊の隊長が それを記念に欲しがったので
上陸部隊の大隊長が、最初に掲げた旗を別の旗と差し替えさせた。
2本目に旗を揚げるところを、写真撮影し
勝利のシンボル、兵士たちの勇気と献身の象徴として、配信することになった。
ま、ハイキングは大袈裟だけど 銃弾が飛交う中に立てたわけじゃない。
次に来る先発隊の不意を突く為に 斥候は撃たれない、
そんな状況で 立てた旗だ。
戦時国債を売り出すキャンペーンの為に、写真の6人が 求められた。
記者の配信した情報は 1本目の旗を立てた人間と2本目である写真に映った人間とをごっちゃにしていた。
数合わせの意味しかない6人のうち3人は既に死亡、
その死亡は、旗立てとは全く無関係な状況での死であり 味方の誤射で死ぬものさえあった。
旗を立てる作業に 英雄的な要素はない事を重々知りながら
3人のうち2人はキャンペーンをこなしたが、一人はその苦痛に戦場へと戻っていった。
前線を知ってる彼らにとっては、馬鹿騒ぎと欺瞞の催しに過ぎなくても
『それもまた 戦争というものの一部なんだろうな』と見てて思いました。
戦争って 単なる喧嘩や殺し合いじゃなく、
直接に敵兵を打ち倒す前面の人間が行っている事柄は 戦争の一部分なんだろう。
国民の財産や意識の導入もまた欠かせない要素なんだ。
殴り倒す時に拳だでなく、
体幹部や脚、頭、全てが目的に沿って機能しなくちゃいけない。
