東京都交響楽団 第735回定期演奏会
ワーグナー:「リエンツィ」序曲
シューマン:チェロ協奏曲
フランク:交響曲二短調
指揮:イオン・マリン
チェロ:アントニオ・メネセス
(2012.5.12、東京文化会館)
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昨年のワルトヴューネを振ったイオン・マリンを指揮台に迎えての定期演奏会。
今日の演奏会の事前ポイント
は、
①インバル以外の指揮者なら都響はどうなるのか?
②イオン・マリンの指揮、特に昨年ベルリン・フィルで取り上げた「リエンツィ」を、
都響ではどのように料理するのか?
大きくわけてこの二つ。
しかし、今日は、どうもこの演奏会に向けてのテンションが上がりません。
未消化の仕事が大量にあり、今日の演奏会にいくためには休日出勤をしないと回らない状況。
それをしてまで行く?(笑)
おかげでこのモヤモヤした気持ちが、演奏会に集中できない、という事態を招きます。
まず、1曲目のリエンツィ序曲。
冒頭のトランペットの不安定さにガッカリ。
中盤以降は、弦楽器が素晴らしいうねり感を演出、
オケの鳴りも良く、
また、指揮のイオン・マリンはベルリン・フィルでもやっていたように
アゴーギグを自在に操り、独特の解釈を見せてくれますが・・・。
だったのですが、注目ポイント①に挙げていた心配がものの見事の的中。
なんかオケマンを自由にやらせている、というか、「ユルい」。
縦の線もそろいません。
そして、何より、テレビでみたワルトヴューネのベルリン・フィルとの音の差が歴然。
当たり前なのかもしれませんが・・・。
2曲目はシューマンのチェロ協奏曲。
リエンツィで感じた海外の一流オケとの差、
自身のテンション、
挙句は、やり残している仕事のこと・・・
などを考え出して、全く集中できません。
周りは喝采、ブラボーが飛び通っていましたが
私自身はなんの感動もなく、
演奏者の方々には失礼なのですが、
拍手もせず、一足お先に休憩入り。
アンコールもあった様子ですが、なんの作品だったのかすらわかりません。
3曲目のフランクも同様。
いや、途中、最近の睡眠不足を補うべく、確信犯的に寝ていました。
そして、再び目が覚めた時には終演。
何をしに行ったのかわかりませんね。
そんななかでも唯一収穫だったのが、東京文化会館の音響。
3階サイドの前方に座っていたのですが、
強音時の音の跳ね返りがキツイ。
バランスの悪さを感じて天井を見上げると、
意外にも「反射板」がついていない。
これは発見と今後の座席選択の大きなポイントに思えます。
反射板はどこかについているのでしょうか?
ご存じであれば、教えてくださいね。
今後は、ちょっと自身のテンションを上手くコントロール出来るようにしないといけないなあ、
と思ってしまいました。
終演後は、会社の同僚と秋葉原のワインバーで待ち合わせ。
今日のテンションでは、彼らと呑んでいるほうが楽しい、という結果になりました(笑)