シューマン:交響曲第2番

指揮:ジュゼッペ・シノーポリ
管弦楽:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
(1983年、ウィーン、ムジークフェラインでのデジタル録音)
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ここ数日、
この作品の終結部が
頭の中でグルグルとリピートし、
まさに耳鳴り状態、という症状を和らげるために、
部屋を整理して聴くしかありません(笑)

まずは、
こたさんのリクエストにお応えして
音楽部屋を公開。

ジャジャ~ん。






て、ことで本題。
取り出したのがこの盤。

録音がデジタル初期だけあって、
かなりシャリシャリしたサウンドが嫌で、
暫くぶりに取り出したところ…

ここ数ヵ月、ほとんど家でCDを聴くことをしていなかったお陰で、
全く、と言っていいほど気になりません(笑)
感性が鈍っただけ?

さて、演奏ですが、
第一楽章はウィーン・フィルの美点全快です。
柔らかい弦、
なんともひなびた美しさのあるオーボエ、
軽やかな、そして高音域の伸びが素晴らしいトランペット。
そこにウィンナホルンの咆哮が絡むのですから!
第2楽章でも、同様に素晴らしい。

しかし、第3楽章。
ここをどう進めるか?
でフィナーレの印象、
そして聴き終えてからの爽快感が変わります。

この難所を…

まるでバッハのG線上のアリアのように
じっくり濃厚に進めて行くんです。
しかし、ここにはこの楽章にありがちな陰湿さを不思議に感じません。
ウィーン・フィルという
明るさや暗さといった言葉とは異なる、
彼ら固有の音楽性という美しさがあるからでしょうか。

と、なれば、
もう勝利が確定したようなもの(笑)

フィナーレの鮮やかな舞台転換が見事に決まりますね。
そして、コーダ手前の休止!
ここではブルックナーのように
じっくりと「間」を作っているのですが…

ここに天下のクラシックホール、
ムジークフェラインが楽器となり
豊かで華麗な残響を与えてくれます。

最後のティンパニは
もう少し芯のある音であってほしいのですが、
これ以上望むべきではありません。

すっかり気分をよくした私は、
もう一度、全曲「おかわり」してしまいました(爆)

そして、この駄文を書きながらも、
もう一度「再生ボタン」をポチっ(笑)


もうこの症状を治すには…


脳が飽きるまで待とう、ホトトギス


では皆さん、楽しいゴールデンウィークを!!