東京都交響楽団 第732回定期演奏会

モーツァルト:ピアノ協奏曲第9番
ブルックナー:交響曲第7番

管弦楽:東京都交響楽団
ピアノ:児玉桃
指揮:エリアフ・インバル
(2012年4月12日、サントリーホール)

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都響新シーズンの開幕らしく
いきなり大本命です。
今日もインバル都響を聴きにサントリーホールへ。

前半のコンチェルト。
大方の聴衆が「前座」とおもっていた感に
支配されていた空気。
ソリストには可哀想です。
それでも、インバル都響の、
弦楽器のアンサンブルの上手さはさすがでした。



そして、今晩の、
いや、待ちに待ったインバル都響のブルックナー。
しかも、大曲7番!

もはや国内オーケストラとのコンビでは
無敵の絶好調コンビ。
マエストロのマーラー、ショスタコーヴィチと並ぶ
お得意演目のブルックナー。

そのブルックナーの中でも版問題がややこしくなく、
なにより神々しいまでのアダージョをはじめ、
完成度の高いこの作品。
とまで来れば、もう名演必至。

あとは、最後の一音とその残響が消え行くまで楽しめるか否か、
云わば、聴衆のモラルとマナーにかかっている、
そんな雰囲気が漂っていました。

早めにサクサク進むテンポ。
第2楽章では云々。

でもそんなことはどうでもよくなる
見事なまでのアンサンブルと鳴りの良さ。

国内オーケストラでもついにこんな領域、
こんなブルックナーが聴けるようになったのか!?
と驚き感心するしかない演奏会でした。

詳細は他の方に委ねます。

そして、私の音楽格言
「インバル都響にハズレなし」
を証明してくれた、
そんな素晴らしい当夜の演奏会でした。
ブラボーです!